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映画感想文「世界征服やめた」北村匠海初監督作品。若い時なら理解できたのか自問自答の51分間

ほぼ満席の映画館で思ったこと。

ああ、こんなふうに映ってるんだね、君の目には。

そうであれば、さぞかし生きるのが大変そうである。

若者はみな、こうなのか?

俳優でミュージシャンでもある北村匠海の初監督作品である。俳優としても才能ある上に多才であり、その上映画も作るのか、という気概はとても素敵だなと思う。

そして初監督作品にしては全体的にバランスが良いとは思う。また、ところどころ映像はおしゃれだった。まるでプロモーションビデオのようだ。

でも、私自身がこのテーマに共感できなかった。のでなんとも評価できない作品となった。

もし、自分が25歳なら理解できたのだろうか。

いや、違う。むしろ個体差だろう。

そもそも若い時から世界征服を狙ってない。きっとそれも、年齢以外に私が理解できなかった一因である。

世界なんて征服できなくて良いし、毎日が自分なりに自分の決めたことで彩れていれば良い。そんな自分勝手な人には刺さらないのかもしれない。

更に、何十年も会社で働いてる身からすると、会社員の描き方があまりにもチープで、違和感あった。いやー、そこまでつまんない仕事じゃないから。それに変化もすごいから。毎日がドラマティックだから、と思う。

でも、それは私がつまらない大人になってしまったからそう見えるだけ、なのか。

行ったり来たり、そんなことを何度も反芻しながら観た作品である。

ほぼふたり、出突っ張りの萩原利久、藤堂日向は頑張っていた。

本作に共感する人の話を聞きたい。

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