映画感想文「レッド・ワン」イブ前夜に誘拐されたサンタの救出劇。ドタバタの中に道徳がちらほら
なんかつまんなそうじゃん。
そう疑ったが、訂正。そこそこ面白かった。さすが、ハリウッド。一定レベルはクリア。
それに、季節もの映画。街にクリスマスツリーが登場し始めた今日この頃、クリスマスシーズンらしい賑わいあり、これからのシーズンにぴったりな映画である。つまり、一定の需要ありそう。
クリスマス・イブの前日。何者かにサンタがさらわれた。護衛隊長のカラム(ドウェイン・ジョンソン)は命をかけて救出に向かう。その過程で出くわした一般人、頭は切れるが犯罪者でどうしようもないならずものジャック(クリス・エバンス)も加わり救出作戦は繰り広げられる。
優秀な頭脳を悪事にしか使わず人生の落伍者になってしまったジャックがサンタクロースファミリーの感化を受けて変わっていく様が小気味良い。
また従来の型を破り、サンタ(J・K・シモンズ)をマッチョマンに設定。温和で子供思いで一番的なサンタ像ではあるが、毎日筋トレを欠かさず禁欲的な努力家に仕立てているところがミソ。確かに鍛錬なしには一晩で世界中の子供へプレゼントを配って歩けないよなーと妙に納得。
てことで、毎日の選択、日々の努力で人間は作られることを何気に示唆する教育ムービーだ。
アクションや設定のリッチさは流石のハリウッドで満足。説教くささを多少感じるものの、そこは押し付けがましすぎずソフトでよし。
バランス良い作品だ。
ちなみに題名の「レッド・ワン」はサンタのコードネーム。
サンタクロースを信じてない大人だ。しかし映画が醸し出す「happy Xmas」的な勢いに飲まれ、今年は自分で自分にプレゼント贈ろうかなーと、ふと思う。
Merry Christmas〜。大手を振って幸せを振りまける日も必要だね。