映画感想文「The Son 息子」親だって完璧ではない。家族は神格化されすぎだ
家族って何だろ?
息子だからといって独立した人格だ。だから、親が全てを理解できるわけもないし、全ての責任が親にあるわけでもないと思う。
もっとクールになってもいいのではないか。
一般的にいって世間は家族であることを神格化しすぎだ。
弁護士のピーター(ヒュー・ジャックマン)は思春期の息子と妻を置いて若い女と再婚し幸せな毎日を送っていた。
そこへ現れる前妻(ローラ・ダーン)。
17歳の息子が不安定になっており、父と会いたいと言っているという。会ってみれば、確かに心が不安定な息子がそこにいた。
息子を叱咤激励するピーター。しかし益々うちに閉じこもってしまう息子。さて、彼ら家族は何を選択するのか。
正解はない。それでも何かを選ばなければならない。
なんと残酷なことか。
自分ならどうするかを問いかけられる映画。
人間関係に悩んだ時に最適。
結局はどうにもできない流れの中に我々は存在してるとしみじみ理解できるから。
そして‥かなり余談だが。
ヒュー・ジャックマンとローラ・ダーンが父母ってどうよ、あまりのリッチさにむしろ息苦しさを感じるレベルだ。