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こども側弯症⭐︎コルセット習慣化への道のり③ギリシャ後編

側湾症の備忘録旅の備忘録です。

2024/7/27 ⭐︎ 8日目 (+ケルキラ島の話)

4時ごろでしょうか、「ベリッ、ベリッ、コトン」とコルセットを置く音が聞こえました😅。

さて、今日はケルキラ島にやってきた目的、きれいなビーチを目指して北西部を目指します。日本から持参したシュノーケリングの道具が使えそうということでパレオカストリツァPaleokastritsa」へ。

右の岸壁に沿って進むとナウシカ洞窟Nausika's cave」という小さな洞窟にたどり着きます。ボートに乗ったツアー客も次々と訪れていましたが、自力で泳いできているのは(その時は)私たちだけだったので、洞窟周辺の岩にのぼりプライベートビーチ的に楽しみました。地中海のシュノーケリングは初めてだったのですが、魚や動物はあまりいないようです。

昼食はナウシカ洞窟側のレストランで。海鮮のパスタなどいただきましたが本当に美味しかった~!
https://www.vrachosp.gr/

昼食後、もっと人のいないビーチを探そうということになり、車でさらに北に。途中良さげなビーチも見えましたが、後部座席で娘は爆睡中だったので、そのまま北からぐるっと東側の海沿いをドライブしました。

ケルキラ島の道路状況ははっきりいって良くないです!道は狭いし、両側に駐車車両が連なり、路線バス(ただの大きな観光バス)も走り、助手席に乗っているだけでもかなりストレスです。でもケルキラ市内より北のエリアは交通量駐車車両も少なく、ゆったりドライブを楽しめました

ケルキラ市内に入ってしまう前に爆睡中の娘を起こし、カシオピKassiopi」という小さな町の手前にあったイメロリアImerolia」というビーチへ。3家族くらいしかいなかったので、ゆーっくり、のーんびり、静かなにビーチを楽しんでからホテルに戻りました。

今日は宿の食事ではなく気分を変えて村までおりて軽食でも買おうということになりました。日中コルセットをつけると寝転んでKindleを手にびくとも動かない娘。日常動作もチャレンジしようよ!と毎日のように言っていたのですが、本人は「無理」「イヤ」と譲る気がありませんでした。そこをちょっとゴリ押しでコルセットを付けさせて村まで下りたのですが(下り5分くらいの道)、それが本当に良くなかった…。

村まで下りながら不機嫌MAX。私と主人と距離を取り心もシャットダウン。村におりてKebab屋さんに入るなりトイレを見つけてコルセットを外してしまいました。

母は「目標18時間に近づくために少しでも日中付ける習慣を付けたい。装具屋さんが付けてくれた目印まで早くマジックテープを締めたい。」と焦るばかり。

娘は「まだ始めたばかりでコルセットを付けて動くのは無理だし夜だけでも精一杯なのに。ママもパパもコルセットの話しかしない。」という気持ちでしょうか。

コルセットとTakeawayのKebabを手に、宿に戻り部屋で夕食。ひと悶着ありましたが、夜はまた装着して就寝してくれました。

2024/7/28 ⭐︎ 9日目 (+ケルキラ島の話)

早朝のおなじみになってきました、4時ごろ「ベリッ、ベリッ、コトン」とコルセットを置く音が聞こえました。

さて、昨日はちょっと険悪なムードになってしまいましたが、今日は娘が大好きな「Aqualand」(スライダー、波のプールなどある大型プール施設)があるということでそこに向かいました。https://aqualandcorfu.com/

昨年(2023年)はスイスの「Alpamare」(https://alpamare.ch/en/) に行ったのですが、こちらの方は冬があるからでしょうね、スライダーはほぼ室内でプールも温水。各スライダーの使い方や注意事項も視覚的に表示されていて、滑走スタートも信号機のようなものが自動で教えてくれます。

Aqualandは楽しいですね!大人でもなかなか怖いと感じるスライダーもあります。スイスと比較すると、施設の指示説明が係員のマンパワーに頼っているのであまり効率的な感じがしません。スライダーを繰り返すうちに係員のお兄さんとも顔見知りになってくるのですが、休憩交代をしている様子がないので「お昼休憩ちゃんと取ったの~?」って聞いたら、笑顔で「20分休憩は取ったよ!」って。これはなかなかブラックなバイトですね…😅。浮き輪も最終的には施設のあっちこっちに散らばっていて、こちらも置き場がしっかり整頓されたスイスと大違い😂。

閉演までガッツリAqualandを楽しみ、宿でビュッフェ式夕食を取り就寝。コルセットも装着、4時の「ベリッ、ベリッ、コトン」はこの夜は聞くことなく、朝8時まで付いていました~~~!バンザーイ!!

2024/7/29 ⭐︎ 10日目 (+メテオラの話)

ビーチ、プールと水遊びを堪能したケルキラ島とはお別れして、世界遺産にもなっている次の目的地メテオラMeteora」を目指します。

アテネを離れると特に山深いわけでもないのに村も家ひとつ何もないエリアが結構続きます。日本だと海沿いにスペースが少しでもあれば人が住んでいる気がしますが、ギリシャは海沿いでも町がないエリアが長く続きます。フランスでも家ひとつないという景色が何時間も続くってことがなかなかないので、とっても不思議でした。ギリシャはアテネとエーゲ海の島々に資源が集約されているのかな?(勝手な推測)

メテオラ観光はアテネからの日帰りツアーで来る人が多いようですが、私たちは麓のカストラキKastraki」のかわいらしいゲストハウスに宿泊しました。息子さんがフロントで対応してくれたのですが「とっても素敵な宿ですね」と褒めると、嬉しそうに「17年前に僕の両親が作ったんだ」と自慢げに話してくれました。
https://www.archontikomesohori.gr/

麓にもうひとつ電車の駅もあるカランバカKalambaka」という町もありますが、人気のない静かな環境が好きな方はカストラキが断然お勧めです。

夕方到着したので、この時間でも入れる修道院ということで聖ニコラオス・アナパフサス修道院Saint Nicholas Anapafsas」へ。最も低くて小規模なので、大半の方はスキップするかもしれません。こじんまりとした修道院ですがフレスコ画がきれいに残っていて驚きました。

17時頃には全ての修道院が閉まりますが、そこからは展望台をじっくり楽しめます。奇岩群を高台から望むと、自然と人が長い年月をかけて作り上げた風景の美しさに感動します。

夕食は息子さんのおすすめレストラン・ガーデニアTaverna Gardenia」で食べましたが、店員さんもフレンドリーで食事もめっちゃ美味しかったです。あああ、ここのトマト・ファルスィ(肉詰めトマト・このレストランではご飯入り)もう一度食べたい!!
https://www.greekhotelsandtransfers.com/cafes-restaurants-kastraki-meteora/gardenia

今日も夜はコルセット着用。就寝時のコルセットは定着してきましたが…今日は12時ごろには「ベリッ、ベリッ、コトン」と外していました。旅の疲れもMAXになってきたかな😅。

メテオラ観光の注意事項
①服装に注意!男性は長ズボン女性はスカートの着用が必須です(多様性とか無視した世界です)。
②6つある修道院は曜日によって空いているところが変わります。夏と冬でも時間が変わるので調べてから行きましょう!
③階段の上り下りが結構きついです!
メテオラ観光案内 Main Menu - Infotourist Meteora

2024/7/30 ⭐︎ 11日目 (+メテオラの話)

今日はギリシャ最終日。夕方にはアテネの空港に到着する必要があり、メテオラはピンポイントで2か所選んで観光しました。大メテオロン修道院Great Meteoron」(おそらく一番人気の)は残念ながら休日だったので、二番目に大きいヴァルラーム修道院Varlaam」へ。中庭からの眺めが気持ちよくて、博物館もついています。

次にアギア・トリアダ修道院Holy Trinity」へ。ロープウェイのようなものが見えるぞ!と思いましたが、そちらは修道院へ物資を運ぶ用のもので、人は長い下り坂を降りて、長い階段を上ります。外観はこれぞメテオラと言える細い岩のてっぺんに立つ修道院。修道院からはカランバカの町が一望できて展望台並みの景色です。

駆け足での滞在でしたが、メテオラを後にアテネに向かいます。車中コルセットトライしようよ~という提案は却下され、そのままリヨン行きの飛行機に乗り込み、自宅についたのは夜遅く。よって今日はコルセット未装着。

長くなりましたが、これで8日間のギリシャの旅も終了。旅行しながら、険悪になりながら、まだまだ時間も締め具合も足りませんが、それでも初めて2ケタ10時間を達成できました。

Corset tracking - Day 8 to Day 11

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