インターネットの仕事と雑貨屋のバイト【雑貨屋バイト2日目終了】
雑貨屋のバイト2日目の幸福感
この前の金曜日と昨日土曜日。
雑貨屋バイト初出勤と2日目が終わった。
初日は契約や従業員の登録、研修動画や資料の確認が中心で、疲労感のわりには働いた感が全然なかったが、2日目は初日に教えてもらった業務を少しづつやらせていただいたり、店内で「いらっしゃいませ(初日恥ずかしくて言えなかったので家で練習した 笑)」なんて言ってみたりして、徐々に店員っぽい仕事をさせてもらえるようになってきた。
ようやく雑貨屋さんでのバイトをしているのだという実感が湧いてきた2日目の夜、レジ付近にたって店内を見渡しているときに、じわじわとこのお店で働けることの嬉しさがにじみ出てきた。
わたしが今まで積んできたインターネット業界のキャリアを中断してまでこの道を選択したことは、まじでこの人生の中で一番の英断だったかも、とまで思った。
今年6月から10月までのわたしのキャリアブレイクで、自分の中で大きなキーワードは「ウェルビーイング」だった。
わたしは、どんな生き方をしたら幸せになれるのか。
今思うと、この問を自分に投げかけたのは「このままインターネットの業界で仕事をしていても、わたしは”幸せ”にはなれないのではないか」と感じ始めていたからなのかもしれない。
雑貨屋のバイト2日目に感じた幸福感の理由を言語化してみたくて、帰り道にインターネットの仕事と雑貨屋の仕事を比較しながらいろいろと考えてみた。
「便利」という価値はそれ以上でも以下でもない
インターネットは面白い。多くのモノと人をつなげ、世界を狭くし、人の生活をどんどん便利にしている。
でも、わたしにとってインターネットは、「便利」以上のものにはならないことに気がついた。
さらに、わたしにとって「便利」になっていくことが、逆に何かを失ってしまっているのではと感じることまであるのだ。
例えば、最近感じているのはNetflixのレコメンド機能。
わたしが観た映画から、わたしの指向性を判断し、好きそうな映画やドラマをたくさん提案してくれるのは便利な機能だと思はう。
でも、一方で、今まで観た映画とは違うジャンルの映画とは、全く出会えなくなった。
「莫大な数の映画の中から観たいものが探せない」という人にとっては、この機能がその人を幸せにしているのかもしれない。
でも、わたしにとっては、新しい世界を見せてくれたり、自分の好奇心を刺激してくれるような「ときめき」や「驚き」みたいなものが自分の幸せに直結していると感じるので、Netflixを使うことで便利以上の価値を得ることができないと思った。
インターネットのサービスを使うときそう思うことがよくあり、わたしはインターネットが提供する「便利」では「幸せ」を感じる事ができないのではないかと考えた。
わたしにとって雑貨屋は幸せそのもの
でも、雑貨屋はどうか。
わたしにとって雑貨屋は、まさにわたしの幸せに直結する、「新しい世界と出会」える「ときめき」や「驚き」の宝庫なのだ。
素敵な雑貨に出会うと、その美しさ・愛おしさに思わず目が釘付けになり、手に取り、その物体の重さや手触り感を持ってさらにその作品の素晴らしさに魅了される。
POPでその作品のストーリーを知り、胸が高鳴り、更に好きになる。
そんな作品を購入し家に持ち帰ったあとも、それを見たり触ったりするたびにそのときめきが蘇る。
「便利」なインターネットサービスは、なにかをする際に役立ったらその瞬間には気持ちが高まるが、それ以降、その便利なものに対してなにか思うことがあるだろうか。
わたしはあまり、そういった経験がない。
わたしにとって雑貨屋の体験は、「新たな出会い」「ときめき」「驚き」「感動」「熱のこもったコミュニケーション」といった幸せな要素が、店を出たあとでさえも続くものだ。
その雑貨屋での出来事が、思い出にさえもなる。
インターネットのショッピングサイトと比べれば、検索機能もないし、品揃えも少ないし、最安値の類似品を探すこともできない。
でも、その作品とのセレンディピティに運命的なものを感じることは、雑貨屋のような場所でしか得られないのではとわたしは思う。
だからわたしは、インターネットの仕事では感じたことがなかった喜びをこの仕事で感じる事ができるし、そんな場所を職場にできたことにとても幸福感を得ることができているのだなと思った。
「お客様のお買い物のお手伝い」という仕事
先輩の販売員さんが言っていた。
「接客は難しく考えなくていい。お客様のお買い物のお手伝いをしていると思って」
と。
仕事をしながら、わたしの大好きな雑貨屋でのお買い物を、お客様といっしょにできるとも言える(拡大解釈しすぎ?笑)。
まだ商品知識もままならないので、すぐに接客はできないと思うが、早く上手に”お客様のお買い物のお手伝い”ができる店員になりたいと思った。
まだ2日間の勤務が終わったばかりで舞い上がりすぎかなとも思うが、この気持ちを忘れないようにしたい。
また来週金曜日から4連勤!
今からバイトがとても楽しみだ。
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