自動思考に気づく方法
こんにちは。
前回の記事の補足です。
「問題がパートナーシップだと思っていたけれど、深く掘っていくと全然違うところ(幼少期の体験など)にあったということも珍しくありません。」
と書きました。
「ではどこに問題が存在するのか」を知るために
1人で深堀(自分と対話)していくことは不可欠なのですが
もう一つ、気軽にできる方法として「苦しい」「問題だ」と思っているその内容を、いろんな人に話してみることをお勧めしたいのです。
ここでは私の具体例を用いて、人に話してヒントを得られた時のことを書いてみますね。
数年前のことです。私は「不機嫌な男の人」がすごく怖く、それを知人に話したことがありました。
ですがその人は、「私の彼も不機嫌になることあるけど、全然怖くない」とのこと。
よくよく聞いてみると、
その人は長女で弟がいて「子供の頃、弟が反抗したら飛び蹴りをくらわして全面的に服従させていたので(笑)、全然男の人が怖くないのかもしれない」という話をしてくれました。
だから今でも「彼が不機嫌になったときに、何様のつもりって思って放置してると彼の不機嫌がストップして逆に私を気遣ってくれるようになる。」ということでした。(何様のつもり、が面白いw )
それを聞いて私は、なるほど...と思ったのです。
私は年の離れた兄姉がいる末っ子で、私が幼少の時に兄姉は高校生くらい。
高校生といえば、体格的・体力的には大人と同じくらいですが、精神的にはまだ幼いところもあり、ちょっとしたことでイライラしやすい時期です。
そんな状況下で、小さなころから兄と父との喧嘩を見て育ち、時には家具や部屋の扉が壊れることも。。。
それは「一般的」と表現していいレベルの、思春期の子同士や親とのいさかいでしたが、私があまりに幼かったため「ただただ怖い」そして「自分が無力だった」経験として刻まれていたのかもしれません。
それに気づいて、「不機嫌になるのは彼の責任」だけれど、「不機嫌な人を怖いと思うことは私の責任」でもあると考えられるようになったのです。
(パートナーシップと関係のない問題でもあるということ)
(それに、怖いと思ってびくびくしていると余計に相手が不機嫌になる、ということはよくあります。)
これは、過去や環境のせいにする、ということではなく
過去や環境から培われたたくさんの小さな自分が自分の中にいて、「多様性のある小さな自分」の中の一人の存在を認知してあげる、というイメージです。
その存在と、それがなぜ存在するのかの理由を認知することで
自動思考(心理学用語で「すばやく無意識に自動的に湧き出る思考」をさします)を変えていくことができるのです。
人間は、自分の思考や反応を選択することができます。
でもそのためにはまず、そこに選択肢があるということを認識しなければなりません。
だから、その選択肢を増やすために、人に話してみるということはお勧めです。
なぜなら、「この状況下でこう反応するのは当たり前のこと」という無意識が自分の中にあることを知ることができるからです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた次回で!