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最新の宇宙理論を仏教のフレームワークで理解する

先日、5歳の息子のために宇宙図鑑(小学館の図鑑NEO / ドラえもんのび太のびっくり宇宙DVD付き)を買ったんですけど。
これがめちゃくちゃ面白くてずっと読んじゃう。
ドラえもん良いこと言うなーって思いながら、最近はずっと宇宙のことを考えています。

宇宙が生まれる前には何があったのか、宇宙の果てには何があるのか。
重力で空間が歪むってなに?膜状の多層宇宙って?次元を越えるってどういうことなの?とか。
とにかく考えても考えても分からないことが無限にある。

ことに「次元」っていうやつ。昔っから聞くけど、よく分からないじゃないですか。4次元ポケットとか、普通に受け入れてるけどあれ、どういう理論なのか。だいたい4次元以上の世界って、むちゃくちゃ想像つきにくいでしょう。(あれを時空を越えて何でも入れられるポッケにした藤子・F・不二雄はすごいなあ)

1次元が線、2次元が面、3次元が立体の世界、ここまではまあ理解できるんだけど。4次元は時間?が加わるよって言われても、全然ピンとこない。
時間が一つの軸になるってどういうことなの。

まして最新の宇宙理論「超ひも理論」とかだと、次元は10次元まであって、3次元空間内での上位次元は極小に折り畳まれて存在しているっていうじゃですか。そんで世界の最小の物質は点ではなくひも状で、その運動や開いているか閉じているかの振る舞いで、次元を含めてあらゆる事象が説明できると。なるほど分からん。

だけんども、最近仏教について話を聞く機会があって、なんか近い話が出てきたんですよね。

仏教の流れのひとつ、密教では、仏様は全ての空間のあらゆる細部に存在している。あなたの中にも私の中にも仏様はいるから、自分の内部を極限まで分解して解釈していくことで仏様に近づけるよ。
あと、仏様は空間だけじゃなくてあらゆる時間にも存在するよ。
無限の過去、無限の未来にも仏様はいるんだよ。
それも全部を細かく分解して突き詰めて行けばわかるよ。と言っていて。

まあ、仏様って、キリスト教とかの神様とは全然違う概念なんですね。
便宜上擬人化されているけど、概念的には宇宙のことわりそのものというか。

とにかく仏様は全部の空間、全部の時間に存在する。
これってつまり、上位の次元にいるって事だと思うんですよね。
上位次元を僕らのいるところから見るとそうなる。
そこにアクセスするためには、物事を極限まで分解して理解していくことが必要で、その土台として自分(言葉、体、心)を使うのがいいよ。と言っている。なるほど。

ちなみに密教にはこの仏様のいる次元に干渉し、全ての時空にいる仏様をいっぺんに供養することで爆速で成仏しようという考え方があるそうです。
通常、何度も輪廻転生を繰り返して徳を積まないといけない(到底一世代では処理しきれない情報量の)成仏ってやつを、自分の代で一気に成し遂げよう(即身成仏)というむちゃくちゃ意欲的な思想らしく。ブッダもできたわけだし、俺達にできなはずはない。と。ひゅー!

成仏っていうのは言ったら仏様と自分が同一であることを理解することというか。まあ悟りを開いて仏様と同じ次元に行くってことかな。

最小を見つめることで、次元を超えた存在を理解する。
これ超ひも理論と一緒じゃんっていう。

ね。

えーと。

例えば、マトリックスにおけるネオって、悟りを開いた状態だと思うんですね。世界のすべてがプログラムでできていると認識できて、そのプログラムに干渉することで超パワーを発揮する。
自分自身もプログラムでできているし、世界の全ても同じ言語で書かれたプログラムなんだと気づくこと。
自分の内部から細部を限界まで分解していくことで、プログラム自体に到達できる。
そのプログラムの、ゼロとイチに当たるものが超ひも理論だと「ひも」なのかもしれないし、密教だと仏様なのかもしれない。

ね、だんだん分かってきた感じありません?
見えてきました?プログラム。
え、悟った?悟ってきてます?

落ち着いてください。

僕らが認識できる3次元+時間、から先の余剰6次元は、カラビ・ヤウ多様体により量子スケールでコンパクト化されてるし、カラビ・ヤウ多様体はn次元ケーラー多様体Mの、標準バンドルが自明なんですよ。

よし、いっこも分からん。


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どうでもいいけどカラビ・ヤウ多様体って蓮華の花に似てるな。


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