うん10年ぶりにドラクエ3をプレイして思う時代の変化とそれぞれ感じたこと
こんにちは。すうちです。
今回はドラクエ3リメイク版に、どっぷり浸かった話です。
--
タイトル画像:いからずさん
はじめに
先月、買うか迷ってたリメイク版。
結局、発売当日まで決めきれず、20時過ぎ会社を出る頃に買うかどうか運に任せることにした。
お店に在庫があったら「買う」、なかったら今回は「見送る」というものだ。
普段より少し遠回りして家電量販店に向かう。営業時間は21時まで。入店はギリギリだった。
売り場に向かうと、どうやら在庫はありそうだ。これは「買う」と解釈(言い訳?)してその日購入した。
初代ドラクエ3は売り切れですぐ買えず、だいぶ後になって遊んだ記憶がある私は「最悪売り切れもあるかも…」と思ってたが、今は供給量は潤沢だったり、今回リメイク版というのもあり、少しゆるい条件だったかもしれない。
買う前に懸念してた時間とお金の投資
最近は時間に追われてる感があり、買っても「ゲームする余裕ないんじゃないか」と思っていた。一応、1日1時間程度(週末は2〜3時間)と決めて遊ぶことにした。
そして先日、エンディングを迎えることができた(合計40時間ほど)。当然やらない日もあったが平均すると1日約1.3時間なので許容範囲に思う。少し脱線するが毎日慌ただしい感覚は幻想で、時間は作ればあるのだと思った。
プレイ時間はエンディング後の追加要素は含んでない。私は寄り道もしたので、メインストーリだけなら30時間かからないかもしれない。
あと、ファミコンで遊び尽くした私は「再び楽しめるか?」の懸念もあったが、ストーリの大枠(根幹)は覚えてても細かい話とか、ましてや「アイテムがどこにあるか?」は完全に忘れてたので、新鮮な気持ちで遊ぶことができた。
それは単にストーリだけでなく、リメイクの追加要素も関係していると思う。
リメイク版の追加要素
ここからは、個人的にプレイして感じたことを挙げてみたい。
グラフィック(HD-2D)
今回の目玉でもあるHD-2D。昔と比べてかなりキレイで細部の表現まで驚きだった。今まで頭にあったドラクエ3の世界はこんな感じかもと思った程だ。
一方、以前と比べて、画面が視認しずらい問題もあった気がする。
通常の3Dと違いあくまで2Dの3D的な表現なので画面視点の変更はできない(HD-2Dの仕様?を知らなかっただけかも…)。建物の入口が横とか斜めの場合、わかりずらい(入りずらい)のだ。
よく見ると地面のレンガが違ったり右上マップに示されてるので、慣れだけの話かもしれない。
新職業(魔物使い)
新しい職業の魔物使いは興味があって仲間に加えたが、予想以上の働きに頭が下がった。
まず、HPやこうげき力もそこそこある上に特技の「まものよび」や「やすらぎの歌」など特に序盤から中盤はその活躍に助けられた。
また、はぐれモンスターを確実に確保できる能力やその数によって覚える特技も増えるので、リメイク版で必須の職業かもしれない。
フィールド(アイテム)探索
これまで街の中などアイテムが見つかることはあったが、リメイク版は外のフィールドにも多数落ちている(モンスターに襲われた方々が落としたモノらしい…)。
たまに武器屋ですぐ買えないモノも落ちてたりするので、キラキラがあるとつい遠回りして歩くことも多かった。
あと、フィールドではないが1冊しかないと思ってた「悟りの書」が別に見つかった時は驚きだった(知ってたら仲間の育成計画は変わっていた…)。
バトルロード
こちらはストーリ優先で進めてきたので、私は遊んでいない。今後のやり込み要素として、時間があったら楽しみたい。
既存システムの改善(AIバトル、転職)
昔のAI(と当時から言われてるオートバトル)は、普通のモンスターに対処できてもボス戦は「めいれいさせろ」一択だったが、今回はほぼAI任せだった(勇者でさえも…)。
好みはあると思うが、新しいモンスターの攻め方が分からない時も、AIに任せた方が有利に戦えた感覚がある。
AIバトルをあきらめたのはゾーマ戦だけだ(何回も全滅したので…)。逆に言えばそれ以外は十分そのままで戦えた。
今の流行りのAIそのものが組込まれてるとは思えないが、リメイク版は進化してると感じる。
また、昔は「呪文」を覚えない職業に転職すると今のMPの半分が上限でそれ以降レベルを上げても増えることはなかったが、今回は「特技」が追加されて「呪文」を覚えない職業もMPが増えるのは何気にうれしかった。
ゲームシステムに思う時代の変化
親切設計(難易度調整、ガイド機能)
ファミコン版と比べて、明らかに難易度は下がっていると思う。
ユーザが迷わないように次の行き先(ガイド)が示され、要所ではイベントが自動で起きるようになっていた。
戦闘も難易度調整(変更)ができ、私は標準の「バッチリ冒険」の設定だったが、途中から転職である程度キャラを育ててないと難しい局面もあったので、標準でも程良いバランスで個人的には楽しめた。
これらは、先日対談番組でドラクエの生みの親である堀井さんが「今はゲーム以外に忙しい若い世代にも最後までクリアしてほしい」などコメントされてたので、新しい層を見据えて設定の幅を広げたのだろうと思う。
転職で加わる価値
以前、定番の仲間は、戦士(武闘家)、僧侶、魔法使いだった。そしてメインをクリアするまでは基本的に転職せず、悟りの書で僧侶か魔法使いどちらかを賢者にするくらいしか自分には選択肢がなかった。
それは転職しても育成に時間がかかったり、他の職業はどちらかと言えばおまけ的に感じて、定番の職業でレベルを上げる方が確実という安心感があった。
しかし、リメイク版は「特技」が追加されたことで選択肢が広がり、転職後のレベルも上がりやすくなっている。つまり、クリアするには転職でキャラを育てる前提もある気がする。
最初こそ定番の仲間でスタートしたが、状況が苦しくなった中盤、悩んだ末に転職した。その後、想像以上に戦いはスムーズになり「これならもっと早くすれば良かった」と思った(戦士は武道家、僧侶や魔法使いも魔物使いや盗賊、遊び人を経由して賢者に転職。その呪文や特技でボス戦が格段に楽になった)。
一方、転職できない勇者は確かにスゴイ呪文や特技はあるけど、終盤は転職を重ねた仲間の方が強い?という…少し複雑な気持ちになることもあった。
今は現実世界も一つの会社(職業)だけでなく、色んな選択肢や転職も増えているが、ドラクエも時代に合わせて変化を遂げているように感じた。
総括
今回のリメイクは当時の懐かしさと久しぶりにゲームの楽しさも味わえたが、追加要素や斬新されたグラフィックは、私にとって新しいゲームをプレイした感覚も一定以上ある。
堀井さんは「リメイクを作るのは昔のハードで遊べなくなるから…」とも言われていた。その意味では私の世代だけではなく、新しい世代こそリメイクに触れてもらいたいと言うのが期待かもしれない。
私の中では昔味わった感動と今回のリメイクの楽しさを我が子に伝え、ドラクエを体験してもらいたいと密かに考えている。
しかし、SNSにどっぷり浸かった我が子の興味は上がりきらず、その道はまだ遠い。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。