【TM NETWORK 40周年】 30年経って当時の思い出を振り返る TMN final live LAST GROOVE 5.18/5.19 (後編)
こんにちは。すうちです。
前回に続きTM NETWORK 40周年を記念して、個人的な沼の話を書きたいと思います。
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はじめに
TM NETWORKとは
Amazonのオススメがきっかけで、無性に当時のライブを観たい衝動にかられた私は、映像や音源がリマスタされ、当時カットされた幻のシーンも収録されたと知り、つい先日30年の時を越えて!?DVDを購入した。
以下、ライブDVD(5.19セットリスト)から振り返るTM NETWORK(以降TM)の思い出である。
5.19 セットリスト振り返り
1974で幕を開けた5.19。3人はダークなスーツの装いで登場し、UTSU(宇都宮隆)さんと木根さんはギター、小室さんは曲の要となるシンセを奏でる。
1974は、2ndシングルだが制作はデビューシングル金曜日のライオンより前で、複数のレコード会社が参加するコンテストでTMが満場一致で優勝した時に演奏された曲だ。その意味では、TMはこの曲から始まったと言える。
歌詞の影響そのまんまだが、この曲を聴くと未知との遭遇やETのワンシーンを思い出す。80年代に懐かしさと先進性を合わせ持つ1974を世に出したTMは、やはりタダものではない感がある。
続くSTILL LOVE HERは、シティハンター2のED曲としても有名だ。この曲は基本3コードの繰り返しで構成される。にもかかわらず、メロディの変化やサビの転調もあり奥行きを感じる。TMの中でも屈指のバラードで個人的にかなり好きな曲だ。
その後、TMN後期のシングル曲でアップテンポな WILD HEAVENから、大人な雰囲気漂うロック RHYTHM RED BEAT BLACK、 KISS YOUへと続いていく。後者2曲の制作時期は異なるが、この流れは聴いてて違和感なく相性がいい。
ここからは、TMの名盤CAROLから選曲されている。まずは、COME ON EVERYBODY。この曲が出た年にTMは紅白に出場したので、その記憶がある方もいるかもしれない。シンセのリズムとクセになるメロディは、最初聴いてしばらく頭から離れなかった。この曲も何回リピートして聴いたか分からない。
余談だが、5.19ではUTSUさんは唄入りを間違えたのではないか?と思っている。直後小室さんが慌ててシンセを止めて調整する姿がある。シンセは一度ズレると曲が破綻してしまうが、その後もメンバは何事もなかったように演奏を続け、サビからAメロに戻る際、バックのシンセが修正され同期した時は一人感動してしまった。
そして、個人的に思い入れ深いCAROLからa day in the girl’s lifeが始まる。CAROLは木根さんが書いた小説をモチーフに音楽(アルバム)が作られている。CAROLのライブツアーでは、小説のストーリと音楽が同時進行する。当時は珍しい複数のメディア展開を考慮したものだ。
アルバムは、CAROLのテーマ以外にも前述のSTILL LOVE HERやCOME ON EVERYBODY、SEVEN DAYS WAR。映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』主題歌 BEYOND THE TIMEなど名曲揃いだ。
a day in the girl’s lifeのイントロは、最初に聴いた冬の時期を思い出す。そして必ず最初から最後までアルバムを通して聴きたくなるので不思議だ。
またライブではこの時スペシャルゲストで、accessの浅倉大介さんがキーボードで参加している。
HUMAN SYSTEMは、5枚目のアルバムタイトル曲だ。歌詞やメロディは、現代に通じ人のすれちがいを思わせとてもせつない。TMでこの曲を一番に推す人もいる。当時聴いてた頃の淡い記憶がよみがえってくる。
KEYBOARD-SOLOでは、前日5.18と同様に小室さんがソロで奏でる。そして、あのイントロが始まる。TIME TO COUNT DOWNだ。
TMの曲をどれか一つに絞るのは難しいが、仮にはじめての人におススメするとすれば、このTIME TO COUNT DOWNを推したくなる。
TMN改名後のシングルで、最初聴いた時の衝撃は忘れられない。まず、高速かつ階段状に奏でられるシンセのイントロから引き込まれる。小室さんの演奏をみても正直どう弾いているかわからない。そしてエレキギターとシンセがあわさり、曲の疾走感と未来感あるサウンドは、どストライクに突き刺さる。
5.19で1番、いや2番目にテンションが上がったのは TIME TO COUNT DOWNだ。この時の演奏を会場で体感できた方がうらやましい。
TIME TO COUNT DOWNと同時期に発表されたハードロックな69/99を経て、5.18のセットリストでも演奏されたGET WILD ’89が続く。
前日との違いは、B'zのギターリスト松本さんがスペシャルゲストで登場する点だ。ご存知の方も多いと思うが、B'zの松本さんはCAROLツアーまでサポートギターリストとしてTMに関わっていた。TMとB'zファンにとっては胸熱である。
昔購入したVHSではこのシーンはカットされている。当時の5.19ライブレポで知っていたが、今回のリマスタDVDで(名前は紹介されないが)ステージに立つ松本さんを観れたのはやはり感激だった。ちなみに、DVDのクレジットには浅倉さんと松本さんの名前は明記されている。私がこのライブで一番テンションが上がったのは間違いなくGET WILD ’89だ。
松本さんは次のYOU CAN DANCEまで演奏に参加している。メンバ3人と過去を懐かしむように隣り合わせで演奏する姿は胸にくるものがあった。
そして、TMのダンス曲の定番 DIVE INTO YOUR BODYで会場の一体感とテンションは最高潮に達していく。同時に残りのカウントダウンも確実に迫ってくる。
一転してマイナー調のバラードTHE POINT OF LOVER’S NIGHTからは、このライブが終わりに向かうのを感じた方も多いかもしれない。その後、UTSUさんのMCで次の曲がNIGHTS OF THE KNIFEと告げられる。
NIGHTS OF THE KNIFEは、TMN名義のラストシングルだ。これまでのファンへの感謝と新しい旅立ちを思わせる歌詞だ。ちなみに、TMの歌詞は3人が第4のメンバと語る小室みつ子さんが多く手掛けられている。仮に違う方だったら今のTMの世界観はなかったかもしれない。
ライブはここで幕を下ろし、アンコールは前日と同様にメンバ3人となる。
演奏された曲 TIMEMACHINEは、初期のライブ演奏のみでCD化はされてなかった。なので、私には当時初めての曲だった。
一般的には一番有名な曲で終わる形も多いと思うが、CD未収録曲を最後にする辺りがTMらしいとも思った。過去も未来もない「今」というメッセージを伝えたいようにも感じた。
NIGHTS OF THE KNIFEの演奏中、泣き崩れる観客が何人も映し出された。当時私もそれまでの思い出が急にあふれ出し号泣した。でもその時の自分とその観客の方に今なら教えてあげたい。TMは1999年に再始動すると…
最近のTM NETWORK
今回DVDを観て小室さんが「またいつかどこかで、3人が悪だくみしてたら皆に教えてあげて下さい」と発言してたことに気づいた。その意味では、1994年の活動終了は一時的なもので元々再開も視野にあったのかもしれない。
最近の話題では、TM40周年記念のトリビュートアルバムが発表された。
トリビュートと原曲を含む2枚組アルバムで、参加アーティストも くるり、B'z、坂本美雨、満島ひかり、CAPSULE、ユーミンなどかなり豪華だ。
さらにGET WILDは、NETFLlXの実写版シティハンター公開にともない「Get Wild Continual」として、新たなバージョンも発表されている。
今年は40周年記念のライブツアーも開催されている。昨日と本日はツアーファイナル。私は残念ながらチケット争奪戦に敗れてしまった。
いつか noteでライブレポが投稿される日を心待ちにしたいと思う。。。
最後に
今回は、ダレトクでもない個人的な沼の話でしたが、少し前にラストライブのDVDを観たこととTM NETWORKが40周年と気づき、何かこのタイミングでnoteに書き残したい想いだけがありました。
正直TMを知らない方にとっては、なんのこっちゃという話かもしれません。
たぶん、その人にとって大切な存在(アーティストや作家)というのは、皆それぞれあるはずで、私の場合、それがTM NETWORKだったということです。
それにしても、5.18と5.19のライブを観て号泣した日から、もう30年経ったなんて。。。時の流れは恐ろしい…笑
かなり長くなったので、この辺で。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。