「イエローメッセンジャー」 #真夜中インター 感想
7月7日発行の、noteから生まれた同人誌。
3か月以上かかって読み終わった。遅い。
けれど、良いものはいつ読んでも良いし、そしたら感想が書きたい。
ひとつづつ、全作品は無理だけれど、ポツポツと投稿する。
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「イエローメッセンジャー」
小野ぽのこさんの書き下ろし
私もこんなふうに、なりふり構わず誰かのために走れたらいいのに。
できないしやらないからこその感想。
自分とは縁遠いことと出会えるのも、小説を読む醍醐味。
もう自分のことを情けないとも思わないし、そういう時期も過ぎた初老だけれど、二人がたった今そこにいる若い頃っていうのは、嵐のようだなと改めて思い返す。
彼女たちも、後から「嵐みたいな時期だったな」って思い返すのだろうか。
それとも、まったく違った感じ方なのか。
穏やかな日も楽しい日もたくさんあるのに、気分はやっぱり「嵐にもまれるような日々だったな」である。
そんな気持ちがちょっと戻ってきて、切ないような、だけどもう他人事みたいな。
「嵐のような気分」は、ふうかちゃんとあさみちゃんと、どっちからもらっているのだろう?
私は「思い返してその気分」だから、人生のどの時期に思い返すかで、二人のうちどっちが嵐みたいと感じるか変わってくる気がする。
真っ只中の人たちはどうだろうw
でも「駆けつけてみたい」とは思っても、駆け付けてもらう方に気持ちが全く行かないのが私だということも、今思った。
あと、私はきっと近々、インスタントラーメンにハムエッグを載せて、真夜中に食べる。
背徳の喜び。
さっきも書いたように初老だからアレだけど、絶対やるw
利口になって、夕飯時にやってみたらどうだろうかとも思ったけれど、想像以上に侘しさしかなかった。
それを夜更かしした真夜中に一人ですすることにすると、なんでしょうこのワクワク感。
絶対やる。
おいしいごはん、ばんざい!
作品の中ではサッポロ一番の味噌だった。うむ、良い。
が、今私はチャルメラ醤油の口。そっちで行く。
サッポロ一番味噌と、チャルメラ醤油は、私の中の双璧。
ラ王とかマルちゃん製麵は別ジャンル。
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この作品は、書き下ろしでnoteには載っていないのが残念だけれど、今はとにかく感想を書きたいので、記事にした。
Twitterの方がいいのかもだけど、とても140字では足りない。
あと言い訳。
手元に届いてから3か月以上経っての読了。
遅い(最初にも書いた)
私は、読力は無くはないと思うけれど、実は短編を読むのが苦手。
嫌いではない。好きだ。
けど苦手。
分厚いシリーズのような、長~いお話に思い切り没入するタイプだから、短めの小説に没入した後、浮上して次の作品に気持ちを切り替えるのに時間がかかる。
7~10月で、本は、例えば上橋菜穂子さんの新作だとか、ラノベのシリーズだとか、自然科学系の本とか、厚めなのを30冊ぐらいは読んでいる。
なのに、短編集同人誌を読むこの遅さよ。
でもその分、一つを読み終わってからじっくりじっくり沁み込ませたからw
その余韻に割と長く浸るから、次の作品に取りかかるタイミングみたいなのが難しい。
他の方にはないだろうか?
読みたくて買ったのに、「今じゃない」みたいな感じで、読むタイミングをうかがう感じのこと。
私にはある。
村上春樹の「ノルウェーの森」なんか、すんなり「今かも」に30年かかったw。
ある日突然、なんだかするりと読む気分が訪れる。
短編集って特にそう。一つ読んでからそんなのを待って積んだままのが私にはたくさんある。
あ、そういうのを「積ん読」と、もう立派に名前もあるから、私だけではないですねw
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またポツリポツリ、「真夜中インター」の他の作品の感想も書きたいと思っている。
じんわりととても大事な一冊だもの。
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