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今の子供はもう木登りをしないのだろうか

今の子供たちは木登りをするのだろうか。

ぼくの子供の頃、近所に公園があって、木が何本も植えられていた。

どの木も大木ではなく、幹の太さは20cmか30cmだっただろうか。

高さは5mもないひょろっとした木ばかりだった。

何の木だったか覚えていない。

ぼくはよくその木に登って遊んだ。

よく登っていたから、どこをどう登ればいいか、記憶してしまっていた。

落ちたことは一度もない。

木に登っていたのはぼくだけじゃない。

友達は皆登っていた。

確かに危険な遊びで、小さな子供達に推奨することなどとてもできない。

あの頃は遊びの種類が少なかった。

毎日、外で走り回っていた。

走り回って疲れて木陰で休憩するのだが、そこにいつも登るのに手頃な木があった。

悪ふざけをしたかったのか、高いところまで登れることを自慢したかったのか、休憩中の暇つぶしだったのか、その時の心情は覚えていない。

しかし、木の上はどうやれば高く登れるか思考を凝らしながら、自分の手と足で辿り着ける自分だけの場所だ。

小さな子供の目線より、遥かに高い場所から見下ろす世界は別世界に思えた。

そんな体験は是非とも推奨したい。

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昭真(shoshin)
「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。