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Photo by
acchi1211
ぼくはソーセージが嫌いじゃない!
歳をとってきたせいか、油物が若い頃のように食べられなくなってきた。
しかし、全く食べられない訳ではない。
年相応になったってイメージだろうか。
ある日の夕食の時のことだ。
その日は家族でお鍋。
我が家のお鍋は、何故か終盤戦にソーセージを投入する慣わしがある。
最初からどんどん投入すると勿体無いからだろうか。
その日もいつものようにソーセージが投入された。
「最近、歳のせいか若い時ほどソーセージが食べられないなぁ」
ぼくは他意もなく言った。
それからだ。
ぼくの家族は、ぼくがソーセージを嫌いになったと思い込んでしまった。
"ソーセージが嫌いになったとは一言も言っていない"
何度訂正しても、頑なに言うことを聞かない。
恒例のお鍋へのソーセージ投入も、"お父さんはソーセージが嫌いだから"、と言ってぼくの分を鍋に入れてくれない。
ぼくの体を気遣ってくれているのか、ただ食費を浮かすためなのか、思い込みが激しいのか、真意は全くわからない。
しかし、これじゃ未来永劫にソーセージを食べられない。
ぼくは何としても家族に伝えたい。
"ぼくはソーセージが嫌いじゃない!"
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