練馬の税理士の渋谷です(ややこしい)。
税理士に依頼するとき「記帳代行」を税理士に依頼するかどうか、という話が出てきます。
初めて事業を開始する方で記帳=単純作業(誰でもできること)とご認識されている方もたくさんおられますが、記帳というものは細分化するとすれば以下の2パートから構成されます(実際にはこの2つを意識的に分けて考えている人は少ないかも)。
取引を過不足(プライベート取引を取り込むのはNGなので「『過』不足」です)なく会計ソフトに取り込む工程
取り込んだ取引を正しく記帳(仕訳登録)する工程
1は「作業」なのですが、2については一般的に『税務会計』と呼ばれる専門知識が必要になります。
税務の判断のためには、以下の3ステップを踏むことになりますが、2ステップ目で同時に税務の検討もしてしまうことが多いです(税務会計)。
1ステップの事実関係の整理(事実認定)において誤ってしまうと、誤った前提からは誤った結論しか出てきません。
つまり、
事実関係を適切に整理できるかどうか
整理した事実に基づいて税務会計による仕訳を正しく作れるかどうか
が大切です。どう見ても「単純作業」ではないですよね。
何故か、記帳=「めんどくさいが誰でもできる単純作業」のようなイメージを持たれがちですが、「めんどくさい」は合っていますが「誰でもできる単純作業」は誤っています。
記帳を自分でやる場合には、この1と2がしっかりできるかどうかという観点で検討すべきなのです。