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練馬の税理士の渋谷です。
「税務顧問」って具体的にどんな立ち位置なのかわかりにくいですよね。
弊所では、いつも以下のように例えています。
会社(事業)=自動車
経営者=運転者
顧問士業=助手席のサポーター
顧問士業は従業員ではなく外部の人間ですが、にも関わらずなぜ「助手席」(乗車状態)と表現しているのかというと、契約上の責任とは別で専門家責任が課されるためです。
ここが「市販の書籍から仕入れた情報」や「顧問ではない士業による不特定多数へ向けたYoutubeでの発信」「税理士ではないにも関わらず税務に関するアドバイスをする謎のコンサルタント」(←ちなみにこれは違法です)などとの違いかとおもいます。
自分自身も乗車(顧問として関与)する以上、運転者(経営者)に車を上手く運転してもらって目的地へたどり着いて欲しいと考えますので、無責任なアドバイスや中長期的目線が欠けているアドバイスなどはしにくいという特徴があります。
それだけ当事者意識に近いものを持っているということです。
信号が黄色で運転者がそれに気づいていなければストップをかけますし、危ないスピードになりつつあればスピードを落とすように声を掛けますし、運転者が歩行者に気付いていなければ注意することもあります。
顧問税理士にとって顧問先は『顧客』であると同時に『深く関わっている大切な存在』でもあるので、自分の家族やパートナーに対して「黄色信号突っ走れ」のような適当なことは言わないのと同じです。
一方で、自分自身は乗車せずに(ここがポイント)、信号が黄色でも「今なら突っ切れますよ」とか、スピードが出すぎているにも関わらず「もっと出しても大丈夫です」とか、歩行者が近くにいるにも関わらず「さっさと突っ切りましょう」というアドバイスをする人種もいますので要注意。
責任を負わないなら、「攻めたアドバイス」()と称していくらでも好きなことを言えますからね…。