サカナクションとうつ病と僕と
朝、7時。
目が覚めて、久しぶりにすぐに「動きたい」と思えたので
身体と心の声に耳を傾けて、すぐに顔を洗い、着替えをして外に出る。
起きてすぐの散歩は、本当に久しぶりだ。
「朝から海辺を散歩して、サカナクションの "セントレイ" を聴きたい」
それが僕の身体と心から発せられた声だった。
なぜその曲を聴きたいのかはわからなかったけれど
僕はその意志にそって、海辺を歩き、朝日を浴びて
頭の中に浮かんだ聴きたい曲、サカナクションの『セントレイ』を流す。
軽快なリズムと力強い歌声に、心踊る。
『僕と花』『アルクアラウンド』『Aoi』と続き
そして大好きな『ミュージック』を聴く。
朝日と水平線を眺めながら、その音楽に身をゆだねる。
久しぶりに充実した朝だった。寝不足だったけれど。
2日前にNHKのドキュメンタリーでサカナクションのボーカル山口さんがうつ病から活動復帰された番組を見ていたのもあって、サカナクションの音楽を聴きたくなっていたのかもしれない。
僕も、いまもうつ病と日々向き合っている。
過去に自らのうつについて生々しく書いたことを思い出す。
あれから僕は、少しは前に進んだんだろうか。
完治を目指すとか、そういうことじゃなくって
山口さんも番組でおっしゃっていたけれど
病気と共に生きるというか、肩を組んで付き合うというか
共存することで見えてくるものがあるんじゃないかと、改めて思った。
絶望することも変わらずある。
毎日が一進一退で、1日の中でも上下はあって
文字通りもがきながら、迷いながらも、呼吸を続けていく。
続けることで、歩き続けることで、生き抜くことで
また少し何かに気付いて、変化して、立ち止まって、戻っても、また進んで。
そういう連続の中で、僕は表現をしていくんだと思う。
僕は弱くて、情けなくて、それでも何かを知りたくて
生きている限り、問い続ける。
小さなことから大きなことまで、僕の在りたいように。
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