マガジンのカバー画像

きほん解説シリーズ

27
初学者〜中級者向けに、経済や投資について「きほん」から解説している記事をアーカイブしています。
運営しているクリエイター

記事一覧

トランプ次期政権、キーパーソンを解説

<読了目安時間:15分> 昨日アップした記事では来年1月の大統領就任に向けたトランプ氏の政権移行チームを取りあげました👇 上記の記事のなかで重要ポストをいくつかピックアップしましたが、米メディアによればそのうちいくつかについて人選が概ね完了しているもようです。トランプ氏の大統領就任はあくまで来年1月なのでそれまでに人選が変更される可能性はありますが、メディアの報道を理解しやすくするためにも大まかな内容を押さえておくと良いでしょう。 どのポストの、誰が、なぜ重要なのか。こ

米大統領、政権移行チームとは

<読了目安時間:7分> トランプ氏が来年1月の大統領就任に向けて動き出しています。米メディアによると主要人事が徐々に決まっており、第二次政権発足後の政策への関心が高まっている状況です。この記事では、日本人にとってあまり馴染みのない米大統領の政策移行に関する基本的な情報を整理します。 (明日には現在明らかになっている第二次トランプ政権のキーパーソンの紹介記事をアップする予定です→アップしました👇)

米連邦議会選のそもそも解説と24年選挙の注目ポイント(事前メモ)

<読了目安時間:13分> 米国時間で本日(日本時間で明日朝)に開票される米大統領選と併せて、米議会選挙も実施されます。この記事では昨日アップした大統領選に続いて、米議会に関する基本的な解説と、今回の選挙の見どころを整理しました。 なお、この記事ではあくまで制度的な説明を中心とし、政策的な説明は実際に大統領選と議会選の結果が出てから別記事で取りあげます。 大統領選については昨日アップした記事をご覧ください。

米大統領選のそもそも解説と24年選挙の注目ポイント(事前メモ)

<読了目安時間:6分> 米国時間5日(火)に大統領選と議会選が行われます。もともと2024年は選挙の年と言われていましたが、いよいよ大本命の大統領選ですね。この記事では大統領選の注目ポイントを整理します。サッと読めるような文章量にしましたので、あまり肩肘張らずに読んでいただければと思います。 追記)米議会選についても解説記事をアップしました👇 大統領選のそもそも話各州は勝者総取り 今回の大統領選で、共和党大統領候補のトランプ氏と民主党大統領候補のハリス氏が50州と首都

【人物伝】(1)ウォーレン・バフェット

<読了目安時間:30分> 「投資の神様」や「オマハの賢人」と称されるウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffett)氏。投資をしている人であれば、知らない人はいないと言っても過言ではないくらい有名な人物です。 バフェット氏と言えば、コカ・コーラやアメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)への長年の投資に代表されるように「長期投資家」として認識している人も多いでしょう。一方で、バフェット氏のことを「全然、長期投資家じゃないよ」と指摘する人もいます。

衆議院議員総選挙と株価

<読了目安時間:10分> 自民党の石破総裁は9月30日の会見で「10月27日投開票」との衆議院議員総選挙(以下、衆院選)の方針を表明しました。報道によると10月9日にも衆議院を解散し、15日に公示、27日に投開票となる見込みです。 衆院選は数年に一度行われる政治のビッグイベントであり、当然ながら株価にも影響を与えることは想像に難くないでしょう。衆院選は相場に対して具体的にどのような影響があるのか。この記事では衆院選の基礎知識に加えて相場の傾向や注目ポイントを解説します。

¥450

【保存版】会社四季報の活用方法

<読了目安時間:25分> この記事では東洋経済新報社が販売している会社四季報を取りあげます。「四季報って証券会社のサイトで無料で読めるのにわざわざ本を買う必要があるの?」という基本的な疑問や、「何となく業績欄は見てるけど、それ以外の読み方は実はよく分かってない」という方など、概ね投資初級者から中級者の方を対象に解説しました。是非保存版としてご覧ください。 人によって投資スタイルが違うように、会社四季報の読み方も人それぞれだと思いますが、一般的な個人投資家の方が「四季報を読

¥500

【メモ】為替介入の有無を確認する方法

為替相場に通常では起こり得ないような変動が発生した場合、政府・日銀による為替介入が疑われます。その為替介入の有無を確認する方法は主に3つあります。 X等のSNSを見ていれば、私を含めてどなたかが介入の有無についてポストすると思いますので、一般の方はそのポストを確認すれば十分だと思います。ただ、具体的にどのように調べているのか気になる方に向けて、為替介入の有無を簡易的に推計する方法を含めてこの記事にまとめておきます。

(夏の風物詩)ETF換金売りの要点解説

<読了目安時間:12分> ✅ ETFの換金売りこなし日本株は一段高2024年7月8日の週における日本株イベントで最も注目され、夏の風物詩でもある国内パッシブETFの決算と分配金捻出に伴う換金売りは、1日目の7月8日(月)こそ影響が見られましたが、2日目の7月10日(水)は踏み上げ相場とも取れる様相を呈しました。 7月8日(月)は上図①に示す後場から株価は下げ調子となり、大引け時には窓を開けて下落。この特徴的な動きからはETF換金売りの影響が見てとれます。この日は前営業日比

「骨太の方針」とは?2024原案の要点

<読了目安時間:17分> 2024年6月11日(火)、岸田首相は令和6年第8回経済財政諮問会議を開催し、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)の原案を明らかにしました。 骨太の方針は政府の重点政策等を含む重要な対外発表ですが、そもそも何が書かれていて、どこに着目したら良いのか分からないという方もいるでしょう。 この記事では、今回明らかになった原案の要点をまとめつつ、その原案がどのように決まっているのか?今回決めたことが今度どう活用されるのか?といった「そもそも論」も

投資に活かす「業種」の基礎知識 #2 セクターローテーション

<読了目安時間:30分> 「景気減速期にはヘルスケア株などのディフェンシブ銘柄がよい」 —— このような話を聞いたことがある人は少なくないでしょう。経済情勢や金利の変化に応じて、業種(セクター)毎の株価に短期的な強弱が生じることが知られており、その違いをもとにした投資戦略のことをセクターローテーションと呼んでいます。 この記事はセクターローテーションあるいはセクター投資をお勧めするものではありませんが、そのような投資戦略をとるかどうかに関わらず、経済とセクターの大まかな関

投資に活かす「業種」の基礎知識 #1

<読了目安時間:10分> この記事では、投資をする上で知っておくと便利な「業種分類」を取り上げます。「いま(あるいは今後)好調な業種」という観点から投資先を考える投資スタイルがあるなど、業種は景気サイクルの動向や市場からの人気・不人気を見極めるための材料になるため、経済・投資を理解する上で重要な要素のひとつです。 ここで言う「業種」とは銀行業や小売業などが該当しますが、日本株・米国株で分類の仕方が異なるほか、「その企業はその業種に分類されるの?」と直感とは異なるケースもあ

日経平均株価、銘柄入れ替えとは?

<読了目安時間:8分> 日経平均株価は東証プライム市場に上場している225銘柄によって構成されているのですが、時代の変化に対応するために構成銘柄について年2回の定期入れ替えを行っています。具体的には春と秋に行われることになっており、この記事を書いている2月時点でそろそろ春の入れ替えが近づいてきましたね。改めて「日経平均採用銘柄の入れ替えとは?」ということで、投資初心者の方に向けてサクッと理解できるよう、なるべく平易かつ簡潔にまとめましたのでご覧ください!

【保存版】株主還元の本質、配当の功罪

<読了目安時間:45分> 2023年4月に、投資の神様と敬称されるウォーレン・バフェット氏が日本の5大商社の株を買い増して以降、日本のバリュー株(一般には割安株と言われる)に世界の投資家から買いが集まりました。注目された要因のひとつが「株主還元」の強化です。 そもそも株主還元とは何でしょうか? 配当や自社株買いという言葉は知っていても、なかなかその本質を学ぶ機会は少ないと思いますので、この記事でその要点を解説します。 SNSなど一部で盛んに取り上げられている「高配当!累進