思い出をまぶたの上に
確かつくばロフトで買った気がする。まだギリ院生だった時の話である。ひと目惚れであった。FOCALLUREのアイシャドウパレット、プラハである。かつての旅先がアイシャドウになっている、目の上に思い出をのっけることができると私は歓喜した。
20の時、学部2年次に私はスタディ・ツアーに参加し、プラハを訪れた。WWⅡの戦火により欧州の各都市が荒廃した中、プラハは奇跡的に昔ながらの街並みを残し現在に至る。旧市庁舎の時計塔からの眺めは圧巻であった。オレンジの屋根がどこまでも続くと思った先に、ひょこっと伸びるテレビ塔。違和感と歴史を同時に感じた。
15色のパレット、プラハの名所に因んだ色名もあり、旅の記憶が蘇る。
オレンジのグラデーションを瞼の上で展開したのち、最期に"CASTLE"または"GOTHIC TOWER"でキラキラに締めるのがお気に入りである。
FOCALLUREのGO TRAVELシリーズにはプラハの他、東京やパリ、パースなど様々な都市のアイシャドウパレットがある。過去に行った思い出の地に思いを馳せて塗るもよし、憧れの地を塗るもよしな素敵なシリーズである。
私もこのプラハのアイシャドウを塗り、いつか再びプラハの地を訪れたい。
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