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うつ病はともだち #13
高校の友達から、LINEが来た。
「なんかお話したいーってなったらいつでも連絡して。話したくなければ話さなくていいし、話したいと思ったらいつでも聞くし。あと授業の事とか!なんでも聞いて〜」
高校の友達は、まだ私がうつ病だということを知らない。ただ、夏休み明けから様子がおかしく、学校にもほとんど行けていない、ということだけはわかっていた。
元々高校の友達が大好きだった私は、私に気をつかいながらも心配するLINEが来たことがとても嬉しかった。
だが、私はそのLINEに返信することができなかった。みんな、私のことを心配しているんだ、みんな私のことを気にかけてくれているんだ、そう思ってすごく心の支えになったのに。
その原因と思われるようなモヤモヤしてしまった出来事が、ひとつあった。
私の通っていた高校では、9月下旬に体育祭がある。デコうちわを作ったり、お揃いの髪飾りをつけたり、クラスみんなで選んだ可愛いクラスTシャツを着たり。とても楽しそうな姿を、私はInstagramで見ていた。
更に、私のクラスはその体育祭で、3学年全体の中で1位を取ったのだ。とても嬉しそうだった。クラスLINEや仲の良い同じクラスの友達とのグループLINEのアルバムには、みんなの楽しそうな、嬉しそうな写真がどんどん追加されていく。
ああ、もし私が違う選択をしていたら、正しい道に進んだら、みんなと同じように笑えていたのかな。そんな風に悲観していた。
こんなに心配してくれているのに申し訳ない、と思いつつも返信することができなかった。ようやく返信しよう、と思えたのは、LINEが来てから15日後だった。