キャノンボール挑戦記(実行編)(中咽頭がん 肺転移ステージ4)
2024年10月12日から13日にかけて、キャノンボールに挑戦しました!
その挑戦について綴らせていただきます。
前回の準備編に続きまして、今回は実行編です。
ほぼ、思い出メモ的な内容となってしまい、これからキャノボをする方に役立つ内容は少ないかもしれません(すんません。。)
駄文乱文そして長文で申し訳ございませんが、読み進めていただけますと幸いです。
宣言
キャノボのお作法として、Twitterで実施の宣言をするという風習があります。(2ch時代から宣言してからの実行が習わしのようです)
例に倣い、私も宣言を実施。二日前の木曜日に投稿しました。
たくさんの「いいね!」をいただきました。キャノボの注目度の高さがうかがえます。
これは素直にウレシイ。。
気合が入ります。
そして、好天の予報で、やっと秋らしい気候となった10月の三連休だけあって、キャノボ実行宣言する方が続出!!
ばるさんが、まとめてくださいました。(実際にはこの方々以外にも実施された方がいらっしゃって、この三連休はキャノボ祭りとなっていました😆)
私と同じ6時大阪スタートで宣言されている方も!!
これでスタート地点でボッチにはならない!と少しうれしくなったり。
移動
私は輪行に苦手意識があり、できるだけ避けてきた人生でした。
今回も、なんとか輪行を避けるべく策を考えました。
最近話題になっている、格安乗り捨てレンタカーを使えば往路だけでも楽になる!!
と思いつき、調べてみました。
車に自転車をばらすことなくそのまま載せて大坂まで移動できれば楽ちんなので😁
しかし、愛知→大阪の路線設定は無し。。OH My。。需要が少ないってことですかね。
もう一つ、トヨタレンタカーの片道GO!というのもあり、こちらに希望を託します。
9月末に確認した時には、名古屋から大阪の車があり、これはイケル!!と喜んでいたのですが、移動予定日の10/11の名古屋発で利用可能な車がなかなかラインナップされず、やっと出たと思ったら、東京か京都への路線しかなく、残念ながらレンタカー移動プランは断念することにしました。
(片道GO!はその区間で移動可能な車があるときだけのサービス提供という仕組みのようです)
観念して輪行で大阪へ向かいます。
金曜日の午後半休をとり、新幹線の特大荷物スペース付き座席を予約します。3列席の通路側の席です。
でも、私のこの輪行袋だと、座席二つ分必要となるので、もし、ほかのお二人も大きなスーツケースなどを置いている場合、置くことができないことになります。そのリスクはどうしても付きまとうのが輪行の悩みどころです。
しかし、幸いなことに3列席に乗客は私ともうおひと方しかおらず、事なきを得ました。
新幹線は金曜日の午後にも関わらず、インバウンドの方でほぼ満席です。
我々にとってはなんてことない田園風景をスマホで撮影されています。こういうのを見ると、価値観の多様性を実感しますね。
新大阪駅で乗り換え、JRで大阪駅まで。
大阪駅前で自転車を組み立て、ホテルまでは自転車で移動しました。
移動途中で、翌日の梅田新道のスタート地点を通り、テンションが上がります。
ホテルには自転車をそのまま入れることができたので助かりました。
そして、キャノボ終了後は、東京の府中の実家で物置の組み立てをするミッションがあるので、そこまでの移動手段を考えなければいけません。
自走すると日本橋から約40km。
約520km夜通し走った後に、さすがにその気になれません。
そこで、これの出番です
昨年、中咽頭がんの陽子線治療が終わったタイミングで友人3人が贈ってくれた「おてつだいけん」
日本橋から府中まで自転車と共に送ってもらう「おてつだい」をお願いしたいと、友人の一人 K田に相談すると
「おてつだいけんを使われたら断ることはできないな~」と快諾!!
持つべきものは頼りになる友人です。
ほかの2人もゴール地点で迎えてくれるとのこと、有難い!ウレシイ!!
これで、ゴール後に身体が動かなくなっても何とかなります。
しかし、当日、肝心の「おてつだいけん」を持参するのを忘れてしまい、ゴール後にそれを告白すると
「あー、しょうがないね、それじゃあPayPayで3万円送っといて」と応援に来てくれたK出
送ってくれるのはK田だけど??
・・・ひとイジリされたのでした🤣
就寝からスタートまで
大阪に来るのは久しぶりです。
せっかくなので、大阪グルメの鉄板、お好み焼きをいただきました。
カーボローディングです♬
20時ごろ床に就きます。
しかし、安ホテルなので扉の開閉音などがよく響き、そのたびに目が覚めてしまいます。耳栓を持ってくるべきでした。
ぐっすりと眠れた感はなく、3:30に起床。
起床してすぐに、風向き予報を確認します。
直前に予報が変わることもあるので、一縷の望みをかけて。。
しかし、特に変化は無く、向かい風基調のままです。
後半になるにつれ風速も強まる予報。
「でも、風速は最大瞬間で6/ms程度、普段練習で走っている西三河の伊吹おろしの強烈な北西風に比べれば穏やかなものだ、何とかなるさ!」と自分に言い聞かせます。
おにぎり3個を豚汁で流し込みます。
ジャージに着替え、着てきた服や靴、歯ブラシや携帯の充電器などの荷物を輪行袋に入れ、コンビニから東京の実家へ発送する準備などをします。
当日の気温は、スタート時に14℃ほど、最高気温が29℃くらいの予報で、日中は天気が良さそうなので、体感温度は35℃程度まで上がると予想されます。
半袖のワンピースジャージに、finetrackのドライベースレイヤーの長袖に、アームカバーとニーウォーマー、という組み合わせで臨みました。
夜の御殿場からの下りでの冷えに備えて、ウィンドブレーカーも持参します。
5:15頃ホテルをチェックアウト、コンビニで荷物を発送し、ホットコーヒーを一杯いただきます。
大阪キタの歓楽街なので、早朝にかかわらず、勤務帰りのきれいなおねえさん達がたくさん歩いていたり、いかついお兄ちゃんが歩いていたりと、なかなか刺激的です。
コーヒーで一息ついたところで
いざ、スタート地点へ向かいます。
同じ時間にスタートを宣言されている方がいらっしゃるので、自分は10分前の5:50にスタートしようと準備します。
同時スタートですと、ドラフティングのこととかありますし、いろいろややこしいかと。。
大阪市道標の前で定番の写真撮影をします。
自分も入れて写真撮りたいな。。と自撮りのプロであり、私の崇拝するインフルエンサーであるしろたえさんの撮影術を思い出します。
そして撮影した写真がコレ。
なかなか上手く撮れました😊
5:50スタートの宣言をTwitterに投稿します。
自転車仲間のコミュニティーや友人とのLINEにも投稿を実施。
GoogleMapの位置情報の共有も。
ポチポチスマホをいじっていると、6:00スタート予定の @iwatanikeita2さんがいらっしゃいました。
5:50スタートさせていただくことをお伝えし、日本橋で再会することを誓い握手を交わします。
ご友人の方に写真と動画を撮っていただきました!!ありがとうございました!
ついに、キャノンボール、24時間の旅のスタートです!
大阪から名古屋まで
気温が14℃という事で、すこし肌寒いかと予想していましたが、それほどでもなく、快適にスタートします。
さすが大都市大阪、朝6:00といえど、それなりの交通量です。気を付けて進みます。
早朝からスタート時間を見据えて起床してくれた仲間たちから激励のメッセージが届きます。
私はGARMINにSNSの着信を表示をしているため、メッセージが届くたび、サイコンの画面にメッセージが表示されます。(メッセージは老眼ゆえ読み取れませんが😅)
みんなありがとう!!ウレシイ!!
四条畷の市街地(結構細い道)を通り抜け、最初の山場、清滝峠に入ります。このあたりで放射冷却がすすみ、結構肌寒さを感じます。
また、清滝峠の道の左端は轍で盛り上がり、結構走りにくかったです。
そして、隣にバイパスが走っているのに、車がバンバン通ります。何故??バイパス有料なのかしら?
峠を越える間にローディーの方お二人に合い、ご挨拶。朝は気持ち良いですね。
清滝峠を越えたところで約1時間経過したので、信号待ちで薄皮あんパンを1つ頬張ります。次の信号ではジェルを1つ。これを1時間毎に続ける計画です。
そろそろみなさん起床の時間で、SNS通知が大量に
届き始めます。
仲間からの応援と、毎日行っている生存確認LINEの朝のあいさつです。やっている方もいらっしゃると思いますが、毎朝「おはよう」と投稿することで、お互いの生存を確認するLINEグループです。この年齢になると、これは結構重要です。
その、あいさつがくる時間帯でした。
ちょうどGARMINの地図で分岐が見えて、その曲がる場所を老眼の目をこらしながらサイコンを凝視していると、タイミング良く?おはようのメッセージが表示されます。
「邪魔!!😆」
とメッセージを消すと、またすぐに次のメッセージが届きます。。😅 3度くらいそれを繰り返しました。🤣🤣
こういうタイミングの悪さって何なんですかね?マーフィーの法則ってやつ?(古い)
京都に入り木津川沿いを走ります。
木陰で走りやすい道が続きます。
下ハンを握り、頭は低く、エアロポジションを意識して進みます。
どなたかのブログ(健忘で申し訳ありません😅)に記されていた前半の貯金が重要、とのアドバイスに従い、少しでも時間の節約になる走りを意識します。
ほどなくすると、伊賀の国(三重県)へ突入。
伊賀の国は軽く霧がかかっていました。
しばらく山間を進み、開けた場所に出ると伊賀上野です。
伊賀上野城が見えます。(写真なし)
のどかな町ですが、自転車には慣れていないドライバーの方がいらっしゃるようで、私を追い抜きざますぐに左折するという巻き込み事案になりかねない危険運転をする奥様がいらっしゃいました。
かもしれない運転で警戒していたので、巻き込まれなくてよかったです。(とはいえ、結構ギリギリでした)
気を引き締めて進んでいきます。
すると、われらの味方SANGARIAの工場を通過。ちょっとテンション上がります😆
また山間の道に入ると採石場が所々に。事前情報で確認していた加太の採石場です。道が悪いという情報がありましたが、2024年10月時点ではそれほど悪くありませんでした。おそらく、定期的に舗装は補修されているのだと思われます。
加太駅を越えると、下りになります。ここからは走ったことのあるルート。
関宿まで下ると1号線に合流します。
しばらくは1号線で四日市まで、四日市で23号線に入ります。
このあたりで、ボトルの水が底をつき、信号ストップのタイミングで自販機が現れないか、探します。
四日市に入り交通量も増え、信号も多いのですが、幸い信号ストップは少なめで、止まった信号の近くには自販機がみつかりません。
そううまくいかないものですね。
この先、STRAVAの人気のルートで引いた地元の人たちが良く使う23号に接続する抜け道があるのですが、そこに自販機があったら寄ろう、と決めて進みます。
この抜け道は秀逸です。STRAVAのルート作成機能はいいですよ!(有料ですが😅)
130km付近、ほとんど車が通らない路地で自販機を発見!!
素早く水を購入、ボトルに移し替え、パラチノースを混ぜて出発です。
この後、約160kmの地点 名古屋のコンビニに仲間が応援に駆けつけてくれてる予定で、そこで補給ができるので、ここでは水1本だけです。
少し向かい風ですが、それほど風の影響は感じずに23号を進みます。
三連休だけあって交通量は多いけど、道幅が広いので、車の脇をすり抜けて進むことができます。ただ、どうしても速度は落ちます。安全第一で。
そして、23号は結構道が悪い(所々に穴がある、しかも結構大きい)ので、ここを夜通るのはリスクが高いと感じました。
東京→大阪の場合、ここの通過は夜になるので、注意ポイントですね。
木曽三川(長良、揖斐、木曽)を越えて愛知県へ、そして、日本一お金持ちの村、飛島村を越えると名古屋市に突入です。
この先23号線は自動車専用道路になるため、迂回します。
ここから約10kmが、信号のつながりが極悪な区間でした。
次々と信号に引っ掛かり、ストップ&ゴーを繰り返し、ようやく1号線に再合流。
その直後のコンビニで、補給です。休憩時間は10分を予定
ここで、仲間3人が迎えてくれました!!ありがとう!!嬉しい!
ここには12:45までには到着したいと計画していましたが、12:00に到着。約45分の貯金ができました。
応援に駆けつけてくれたうちの一人、後輩のF谷が
「もう、早すぎですよ~、サプライズしようと思って大阪のスタート地点から追っかけたのに全く追いつかなくって、途中であきらめて高速使ってここまで来ましたよ~」
と
「それは、計画性が無い、お前が悪い」と思いつつ、その行動自体がサプライズ!そして、「早すぎ」といわれるのは少しウレシイ😊
このF谷は仲間内では「ブルベ番長」と呼ばれていて、SR達成経験者。いつかはパリブレスト出場が目標。そのため、キャノボについても明るい。
しかし、最近はカーレースにはまり、HONDAのS660のワンメイクで週末にはサーキットでの走行会にばかりに行っていて、自転車へはあまり乗れていない。
今回の応援もS660で来てくれている。なかなか面白い奴である。
トイレを済ませ、仲間が事前に購入しておいてくれたおにぎり2個とチョコクレープをお茶とカフェオレで流し込み、談笑していると、あっという間に10分が経過します。
3人の応援を背に出発です。
名古屋から浜松まで
しっかりとした補給をとり、応援でパワーを充填してもらったので、意気揚々と進みます。
なるべく頭を低く、エアロを意識して。
キャノボでは一つの区切り位置としてよく登場する本宿(約200km地点)を13:40頃通過。Twitterに報告。
この後、国府駅を越えたところを左折して姫街道へ入るのですが、うっかり通り過ぎてしまい、少しタイムロス。
早く気が付いてよかった。。
本坂トンネルを越えるとほどなく浜名湖です。
ここでボトルが空になり、浜名湖畔の自販機で補給します。
水をボトルへ移し、パラチノース投入、ネクターが売っていて、飲みたかったのでその場で一気飲み。
あと25kmほどで、1回目のコンビニストップから100kmになるので、そのあたりでコンビニに寄るつもりだったので、水も1本のみの補充。約5分の停車です。
そして、浜名湖沿いをしばらく進むと、なんと、@kunihikoABE1 さんがTwitterで私の存在を認識していただいて、応援に駆けつけてくいださいました!!
しかも、車に応援のポスターまで貼り付けてくださって!!
もう、言い表せないほどの感動です!😭😭😭
しかも、レジ袋にいっぱいの差し入れを準備してくださっていて、水やスポドリ、ゼリーなどがあり、「よろしかったらお好きなものをどうぞ」と
神ですか??😭😭
経験したことのないご親切にチキってしまった私は、「ありがとうございます!!では、水を1本」とお水を1本だけいただき、ボトルに補充させていただきました。
さっき、ボトル2本とも一杯にしなくて良かった。。
ほんとうにお優しい方で、「止まってくれて嬉しいです」などとおっしゃってくださって
「とんでもない!!こちらこそ、こんなに応援していただいて、こんなにうれしいことはありませんよ!!」
という気持ちをちゃんとその場でお伝えすることはできず、ただ「いや、こちらこそ、ありがとうございます!!」となんとも貧困な語彙力。。😢
とてつもないパワーをチャージさせていただき、出発します。
@kunihikoABE1さんと別れてしばらくしてから、あらためて
見ず知らずのこんなおっさんのために、
貴重な週末のお時間を割いていただき、
しかもポスターまで準備していただき、
応援に駆けつけていただいたことを思い、
自然と涙が溢れます。
「絶対に、達成させよう。安全に日本橋までたどり着こう」
と強く決意しました。
感激を胸に走りながら、約260km地点のセブンイレブンに寄ります。
約半分まで到達しました。
「ホイップだけどら」というドラえもんに出てきそうなネーミングの洋菓子をカフェオレで流し込み、購入したおにぎり二個はジャージのポケットに突っ込んで、ボトルに水を入れ、パラチ(ry、トイレに行って、さぁ出発、と思ったら、私の自転車の前に怪しい3人組が。
なんだ?といぶかしげに近づくと、
なんと、名古屋のコンビニで応援してくれた3人が追撃に来てくれたのです!!
そして、またしても
「早すぎです~。車から激を飛ばすつもりだったのに、追いつかなくって、ここでストップしてくれなかったら、天竜川越えされちゃうとこでした~」
と。
「天竜川を越えたらなんか都合悪いのか?その設定俺は知らんぞ」
と思ったものの、
うれしいサプライズのほうが上回ります!突っ込まずにおきました😁
またしても元気をチャージさせてもらい、スタートします。
私は幸せ者です。
応援してくれた3人は名古屋では寿司、このあとは鰻を堪能したそうです。羨ましい。🤤
だから浜松までに追いつきたかったのか。
なんにせよ、楽しみながら応援してくれて良かった☺️
浜松から沼津まで
応援からたっぷりパワーをいただいて、先を急ぎます。
そういえば、名古屋に到着する手前で、富士ヒルに一緒に参加したM村(宇都宮在住)が、急遽、日本橋のゴール地点で出迎えてくれることを表明してくれました。
そして、浜松あたりのこの頃、M村らしいとぼけたメッセージが。
着いちゃう?とか聞かれてもな。。
そんなのわかるか!!🤷♂️と思いつつ、信号で止まったタイミングで丁寧な返信を送る大人になってしまったワタクシ😊
そうです、今まで一日で走ったことのある距離は、このキャノボの練習という位置づけで今年8月に走った富士五湖周遊の263kmが最長。
2日連続200km走ったことはあるけど、それでも合計400km、520kmには満たない距離。
しかも夜通し走るという経験は初めて。
この先どうなるのか、まったく見当が付きません。
天竜川を越え、浜松を離れ、磐田、袋井と進みます。
これまでの道中、あちらこちらでお祭りをしていて、法被を着た若者が歩いていたり、お囃子の音が聞こえたり、山車が遠くに見えたり、「ああ、秋祭りの季節だな」
ワッショイワッショイ!と自分自身を盛り立てます!
あ、幸い通行止めに遭う事はありませんでした。
そして、旧東海道では夕日に照らされた松並木に出会うことができてほっこり♬
掛川に入るころに暗くなります。
大井川の手前の上り金谷峠を越えます。1号線の脇を通る車通りの少ない上り坂で、街頭の少ない暗い中、ライトを頼りに、少し孤独を感じつつ上っていきます。夜の始まりです。
坂を下るとほどなく、大井川橋を渡ります。ここで約300km。残り約218km
20kmほど進み、宇野津峠を越えます。パワーは3倍程度で淡々と。
安倍川を渡って、ほどなく静岡駅に到達。
静岡駅を19:15頃通過。
静岡駅への到着時刻は20:30を目標としていたので、貯金は1:15まで増えました。
その後、清水、由比へと進み、由比近辺のコンビニで補給をします。
約360km地点です。
結構貯金ができたことと、疲労を感じてきたことから、このコンビニでは長めの休憩を取ります。
今年の5月に日本縦断の女子ギネス記録を更新した篠さんが、チャレンジの際に好んで食べていたハンバーガーを食べてみようと思い付き、50円引きにもなっていたので購入。
温めてもらって頬張ります。
他、おにぎり1個、レッドブルを補給し、ボトルにポカリと水を補充します。
この時点で、なんとなく胃に違和感があったのですが、問題なく食べれたので、特に気にはしませんでした。
電池残量の少なくなった携帯に給電のセットをしたり、なんやかんやで、およそ15分位の休憩でした。
沼津から日本橋まで
そこから、約20km走って沼津に到達です。
沼津通過の目標時間は23時だったので、約1時間の貯金が残りました。
ここから、箱根後面ではなく、御殿場方面へ246号を北上します。
御殿場までの上りは緩やかでなんてことない上りなのですが、全く力が入りません。。
少し向かい風というのもありますが。。
あーさすがに疲れてきたな。。と、でもそれよりも胃のムカつきが気になります。
あれ?胃腸が疲れている??それともハンバーガー食べたから胃腸が負けた??
どちらが原因かわかりませんが、胃がムカつくので、当初考えていた1時間に薄皮あんパンとジェル一袋、というルーティンがこの数時間おろそかになっていました。
この力の入らなさは、エネルギー不足によるところが大きいでしょう。
でも、胃のムカつきは何とも気持ち悪いので、予定外のコンビニに立ち寄ります。約400km地点、岩波駅近くです。
そこで、太田胃散の錠剤を購入して飲みます。
少しは効いたかな?
ジェルひとつを流し込み、御殿場を目指します。
田舎の町中を力なくゆるゆると上りきり、下りに入ります。
気が付かないうちに御殿場駅を越えていました。
GARMINのログを見ると、ここで気温は約15℃。下りに入ってもそれほど寒さは感じず、ウィンブレはまだ着ていません。
そろそろ残り100kmとなるので、最後のコンビニ休憩を取ろうと思い、でも胃のムカつきがある中、補給をどうしようかと考えます。
「あ、温かいうどんが食べたい。コンビニにあるじゃん!!」と思い、少しテンションあがります。優しい味の素うどんがいいなーと思い、約418km地点のセブンイレブンにピットイン。23:45頃です。
うどんを探しますが、一番さっぱりしてそうなのは「揚げ玉たっぷりわかめたぬきうどん」揚げ玉はいらないんだよな。。
まあ、がっつり系が好まれるご時世なので仕方ないです。
納豆巻きとお茶も購入し、コンビニの軒先でいただきます。
さあ、食べよう、とおもった時でした。
目の前に、F谷が乗っているのと同じS660が停車します。
顔を上げると、なんと、そこにはF谷本人が!!
「やっと追いついた~。先回りして写真撮ろうと思ってたのに、またコンビニ停止してくれたから追いつきました~」
おおお、またしてもサプライズ!!こんなところまで、こんな深夜まで追いかけてくれるとは!!
思いがけない応援にテンションが上がり、談笑しながらうどんと納豆巻きを食べます。
しかし、納豆大好きな私ですが、納豆巻きの味が苦く感じ、うどんの揚げ玉はちょっとヘビーでした。
やはりかなり胃腸がやられているようです。
揚げ玉は残し、納豆巻きはお茶で流し込み、再スタートです。
ここからはしばらく下りなので、ウィンブレを着込みます。
F谷は、日本橋のゴール地点でも待ち構えてくれるとのこと!!
なんて奴だ!愛知から大阪に行って、日本橋まで来てくれて、そのまま愛知に帰るって、車で1400kmをほぼ寝ずに走るって、お前もすごいことをやってのけてるって!!😲
F谷からの激励を受けて再スタートします。
しかし、下り始めてすぐに、異様な寒さが襲います。下りながら震えが止まりません。休憩して体が冷えたからでしょうか。
これはマズイ!と次に見かけたコンビニに駆け込み、貼るカイロを4つ購入し、腹と背中に貼り付けます。
徐々にカイロが温かくなり、何とかしのぐことができました。
寒くなり始めは特に身体が寒さに慣れていないので、より注意が必要ですね。
下り終えた松田あたりから秦野にかけては上り基調です。
ここで寒さの心配はなくなります。
足は残っていませんが、淡々とのぼりをこなしていきます。
すると、よく見た風景、名古木の交差点に差し掛かります。
1:20頃の事です。
地元東京にいるときのMy峠、ヤビツ峠のスタート地点です。
ここまで来たら、ナビいらずで日本橋までたどり着けます。
あと、4:30以内で日本橋にたどり着けば達成できる!
胃のムカつきもだいぶ治まってきた。眠気は大丈夫。あとは大きなトラブルが無ければ、、行ける!!
ここからは勝手知ったる道。
でも、安全第一を胸に進みます。
まずは先日被災して、ものすごい速さで復旧していただいた善波トンネルを越えます。
速やかな復旧のおかげでこの246ルートを走ることができました。
ありがとうございます。
勝手知った道でも、こんな深夜に走るのは初めて。
でも、さすがに都市部で明るく、走りやすくって、快調に進みます。
少し向かい風ですが、エアロポジションで凌ぎます。
本厚木駅近辺を通過したところで信号停止していると、後ろから
「あのー、キャノボ走っている方ですか?」
とローディーの方からお声掛けいただきます。
あ、そうです、とお答えすると
「良かったー、追いついた。松田から追いかけてきたんです。」と!!
なんと、松田から!ここまで約30kmもありますよ!!
GoogleMapの位置情報を見て追撃いただいたとのこと!
@BE5C48Dさん、写真も撮っていただきありがとうございました!!
その後、大和の16号と交差するあたりまでご一緒していただきました。
結構へばっていましたが、後ろについていただくとカッコつけようと力が入るもので、良いペースで走ることができました!!
@BE5C48Dさんは夜練をよくするらしく、横浜に住んでいらっしゃるという事で、時折キャノボ戦士たちを迎撃されているとのことでした。
有難い限りです。いっぱいパワーをいただきました!!
さぁ、あと残り50km、気を引き締めて進みます。
午前3時頃ですが、友人や仲間が現在地を確認してSNSでメッセージを送ってくれます。
いや、寝ててくれていいのに。。ほんとありがとう!!
日本橋で出迎えてくれる友人たちはすでに車で出発している模様。ありがたい。
246号を淡々と進んでいると、青葉台あたりで警察が立っており、通行止めで迂回せよとの合図。
しかし、どこをどう迂回するかの説明は一切なし。
戸惑いながら、若干の土地勘はあるので、246沿いを迂回する。
そして、246に合流できる道を行くとまたしても警官が立っており、入れないと。
「どこから入れるの??」と聞くと、「どっち方面に行きます?」と「渋谷です!」
「それでしたら、この先を行くと信号があるのでそれを右折すると246へ入れる道があるので」
と、この説明で十分だったのですが、もう一人の警官が、さらに詳しい説明をしはじめます。
いや、だったら初めにちゃんと説明してよ、とおもいつつ、時間短縮のため、大丈夫ですわかりました!と話の途中で切らせていただき、再スタート。
裏道のへんな激坂を上らされます💦
後から聞いた話ですが、どうやら、事故がありその処理を行っていたらしいです。
やむなし。
そんなこんながあり、再び246を進んでいると、迎撃のため日本橋に向かってくれている友人のK田とF屋が乗った車に追い越され、追い抜きざまに声援を送ってもらいます。
朝早くから有難いことです!
多摩川を渡り、10年前に住んでいた二子玉川を通過します。
とうとう東京都、最終ステージです。
さすがに信号ストップが多くなります。三軒茶屋まではほとんどの信号に引っ掛かります。しかし、その後の信号はタイミングが良く、池尻からの坂、渋谷アイビス坂、三宅坂を快調にこなします。
そして、ついに皇居へ到達。
ここで、富士ヒルに一緒に参加したH川からSNSで問いかけがあります。
「あと5Km?」
ってこれって俺が答えなきゃだよね??
と、桜田門の信号で止まったタイミングで返信を送信!!
朝の4時過ぎにGoogleMapの位置情報を更新しながら見てくれていることを思うと、ありがたくって涙が出ます。
東京駅を過ぎ、右折すればゴールは間近です。
大手町の早朝のだれもいないオフィス街を走りながら、こみ上げるものを感じます。
「ああ、無事走り切ることができた。」
日本橋交差点を左折すると、日本橋の道標まではあとわずか。
仲間が待ってくれているのが見えます。
そして、ゴール地点を駆け抜けます!
22時間33分でゴールすることができました!!
キャノンボール達成です。🎉
東京の友人3人と、宇都宮から駆けつけてくれたM村、スタートからゴールまで応援してくれたF谷に迎えられ、幸せの中ゴールすることができました。
そして、@kunihikoABE1さん、朝早くから位置情報を確認してくださり、私が報告を上げる前に祝福してくださいました🥹 神です
走ってみての感想・振り返りなど
走行ログなど(手抜きで画像貼り付けです、すんません😉)
グロスのaveスピードは22.8kmでした
初めて走る距離と時間でしたが、なんとか走り切ることができました。
以下、感想や振り返りをつらつらと
眠くはならなかった(カフェイン錠剤は使わずにすんだ)
お尻も痛くならなかった(シャモアクリームはアソスのものを使用)
首や腰が固くなったので、信号待ちではストレッチをしていた
足は痺れなかった(インソールのおかげ Rave五本指インソール)
手のひらが痛くなった(パッド入りのグローブしていましたが)
ゴール後、膝が痛くなった(走っている間は大丈夫だった。K出にそれはお年頃だからだよ、グルコサミン飲みなさい、と言われた)
足の筋肉痛は翌日まではあまり感じない。二日後に強烈なのが来て、水曜日まで続いた
胃腸がやられて気持ち悪くっても、ジェルかなんかを必ず流し込むこと
寒くなり始めは大げさ位な防寒が大事
車の運転手は全員○チガイだと思って警戒していたほうがいい
走りながらおにぎりは食べにくい
246の側道は真っ暗で怖い
ほとんど車通りが無い道で、トンネルを通るタイミングに、なぜかウルサイ車やバイクと一緒になる
信号待ちでSNSの返信を打とうと思うと、信号のつながりが良くなる
押しボタン式の信号で引っ掛かるとがっかりする
逆走自転車の学生は全国にいて、どこでも自信満々で走っている
出先で宿泊するときは耳栓を持っていくべき(通必要がなければそれでよし)
ゴール後、M村がノンアルのビールを用意してくれていたが、一口しか飲めなかった
ゴール後はがっつりと肉とかを欲するかと思っていたが、うどんしか食べれなかった
機材関連
フレーム:SPECIALIZED S-WORKS tarmacSL7 サイズ58
サドル:SPECIALIZED S-WORKS POWER ARC CARBON SADDLE
ホイール:ROVAL rapide CLX50
タイヤ:CONTINENTAL GRAND PRIX 5000 28c
コンポーネント:DURA-ACE R9200セット
サングラス:100% SPEEDCRAFT photochromic lens(調光レンズ)
シューズ:SPECIALIZED S-WORKS 7 ROAD SHOES
インソール:Rave5本インソール
謝辞
改めまして、この挑戦に関して、関わっていただいたすべての方に感謝を申し上げます。
Twitterで応援メッセージをいただいた方、いいね!をしてくださった方
応援に駆けつけてくださった@kunihikoABE1さん、@BE5C48Dさん
応援してくれたヘトヘトクラブの仲間たち
特に応援に来てくれたF谷、M村、M山、K作、そして早朝からGoogleMapを確認して応援を送ってくれたH川
友人のK田、K出、F屋、そして、LINEで応援メッセージをくれたみんな
みなさんの応援のおがけで、最後まで走り切ることができました。
ほんとうにありがとうございます!!
そして、貴重な経験を惜しげもなく残してくださった先人のキャノボ賢者の皆様方。皆様の情報なくして達成はあり得ませんでした。
ほんとうにありがとうございます!!
これにて、キャノボ挑戦記は完とさせていただきます。
ダラダラとした長文にお付き合い下さった方、まことにありがとうございます。
次の挑戦は、宿願の富士ヒルシルバーリング獲得です。
チャレンジ出来る限り挑み続ける所存です!!
また、駄文を綴らせていただきますので、その際はまたよろしくお願いいたします。🙇♂️