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思いやりとお金の循環(#ハプニング#国境)

今回の出来事は印象的すぎて、
自分のために、残しておこうとおもいます。


●エピソード

私は今、奄美空港の近くのguesthouseで
働いています。

先日、中国から起こしの
母娘2名のお客様。

お昼の時間帯にチェックイン手続き。
この後の観光の予定をお伺いすると、

「国際免許がないので車には乗れない。
バスも本数が少なく、不便。
自転車で観光したい!」となりました。

奄美はアップダウンが多く、普通の自転車では、
なかなか辛い…。
電動自転車がオススメですが、お母様はご高齢で不安もあるということで
レンタルショップに行き、電動自転車を試し乗りすることに。(私も同行しました)

レンタルショップに着き、早速試乗。
すると、お母様
乗ってすぐ つまづいて、砂利道で顔面から転倒!!

顔面、流血&たんこぶ…。

私も一瞬、頭が真っ白に。

幸い、近くに元医療従事者の方がおり、
応急処置の上、
救急車を呼ぶほどではないとの判断だったのですが、
お母様、恐らく、びっくりされたのと、痛みとで
パニック状態になり、激昂している様子…。
(中国語でお話されるので、意味は全く分かりませんが、伝わるものがあります。)

娘さんは、私を責める様子はありませんでしたがとても心配そう…。

中国から奄美に到着されて、「さぁ!これから観光!」という時に
かわいそうなのと、お怪我が心配なのと。

その日の仕事&予定を調整し、
お二人を、半日ガイドすることに


●ガイドスタート

おすすめの郷土料理「鶏飯」を食べに行き、


→薬局で薬を買い、手当する。

→島一番の大型スーパー&お土産やさんで、買い物し(特産物の説明、おすすめのお土産、食べ方など、お伝えしながら)


→サンセットが綺麗なビーチへ


同時進行で、翌日のツアーガイド探しも必死で行いました。

私は、恥ずかしながら、中学英語さえロクに話せない🙇
なので、意思疎通はスムーズには行きませんでしたが、
少しでも、奄美を楽しんでもらえるように
とにかく、あの手この手で、必死。(笑)
(Google翻訳さま、本当にありがたい👏)

前半お母様は一切笑顔は見せず、
顔の傷を見て、お辛そうにされるばかり
(当たり前です。旅行どころではないはず。)

でも、誠心誠意コミュニケーションを取るうちに
少しずつ笑顔を見せてくれるようになりました。

ずっと娘さまを通じて会話をしていましたが、
しだいに、お母様自ら翻訳アプリを使って、
私に話しかけてくれるように

スーパーでは、「あなたの分よ!」と
私の分の、飲み物やお菓子を買ってくれていて

サンセットビーチでは、少しリフレッシュされたご様子で
たくさん写真を撮っていらっしゃいました。

ガイドを終了し、guesthouseへ到着。
ご体調も悪化せず、ほっと一安心。


●感謝

すると、お二人が、私にお金を渡そうとされます。
私たちに1日中付き合ってくれた。感謝します。」と。

当然、私としては受け取れない、
そんなつもりで案内をしていない!
それは明日からの旅で、使ってほしい!と丁重にお断りする

(…元々、タクシー利用を節約されたり、
お買い物も最低限にされる方たちで、倹約家であったと思います。
なのでリゾートホテルではなく、安価なguesthouseを選ばれたのでしょう。)

いったん、私の気持ちを受け止めていただいたが、
時間を置いて再度、お母様が、
ねじ込むようにお金を私に渡してくださる。

…もうこれは、お二人の感謝のお気持ちなのだと、
私もありがたく頂戴しようと決めました。
謝 謝。
お二人とも、とてもにこやかに笑ってくれました。

思いやりは、言語を、国境を越えます。


●思いやりとお金の循環

また、詳しく書きたいのですが、
私は今、収入面で安定していません。

日々節約しています。

でも、【 ”思いやりに使うお金は、惜しまず使おう! 】
2025年の指針として、決意したところでした。

贅沢ではなく、
大切な人を応援する気持ちで、お支払いするお金
家族・大切な人に会いに行くためにかかる費用。など

見返りを求めず、思いやりから起こす行動は、
それは、また巡り巡って、ひょんなところから
自分に返ってくる気がしています。

実際に、最近そういうことが本当に多い。

奄美の人たちは、それを日々、自然と
やっているように見えます

今回も、中国からのお客様からお礼を頂いたとき、
あ、また巡って返ってきてくれたんだな。」と思いました。

私は、この頂いたお金を、また
応援したい人たちに還元しようと思います。

●おしまい

お客様は、2泊3日の奄美旅を元気に過ごされ、
次の旅、鹿児島県に向かって帰って行かれました。

奄美に、guesthouseに、
来てくださって、ありがとうございました。


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