早生まれも意外と悪くない?メリットだと感じた2つのこと
小学校受験に挑むと早生まれは不利ととにかく言われます。私たちの子どもも1-3月生まれでしたので、小学校受験をする中では誕生日はかなり遅かったと感じます。
事実、約300人が受ける大手塾の模試では1-3月生まれは全体の10%程度しかいませんでした。5-6歳(約60-72ヵ月)からすると、4月生まれと3月生まれでは、最大約12ヵ月(約20%)近い歳月が違うため、この差は正直にかなり大きいと感じます。
塾の授業の様子を見ていても話す内容や指示の理解力などはやはり高月齢の子の方が先に進んでるなと思うことも多々ありました。
早生まれには早生まれならではの難しさは当然ありますが、それでも試験本番に臨んでみて、意外と早生まれで良かったかもと思えることもあったので、今日はその内容を共有できればと思います。
①ないと言われながらもある月齢への配慮
学校説明会に行くと多くの学校で月齢考慮はありませんと伺います。塾でも月齢考慮がないため、早生まれは言い訳にしない方が良いとアドバイスをいただいてきました。
しかし、月齢への配慮はあるというのが私たちの家庭で経験したことでした。まず、試験本番のテスト内容が異なる学校もあります。特に試験日程が複数日あり、誕生日順などになっている学校は月齢に適した出題をされているように感じます。
例えば、体操では高月齢であれば飛行機バランスだけど、低月齢だと片足バランスになるとか、巧緻性の課題では高月齢の場合、指示の聞き取りが5-6個あるところを低月齢は3-4個にされているとか、ペーパーも問題の難易度を下げてるなどが見受けられました。
幼児教室の模試や授業ではみんな同じ内容で比べられるため、高月齢の子に追いつかないとダメだと凄く焦っていましたが、実際は月齢に合わせて問題が組み立てられているため、もう少し広い心で子どもと接することが良かったかもと振り返って感じました。
最終的な合否の判断に月齢の考慮はないと思いますが、月齢によって試験内容が調整され、難易度が整えられている点は公平な試験だと感じます。
②早生まれは意外とブルーオーシャンかも
先程も書いたように大手塾の模試では1-3月生まれの月齢は全体の10%しかいませんでした。実際の試験ではもう少し低月齢の割合は増えるとは思いますが、それでも圧倒的に高月齢の子が多いことには変わりません。発達が早く、かつ幼児教室で鍛え上げられた子の中で抜きん出ることはかなり難しいのだろうなと見ていて感じました。
一方、低月齢の場合は高月齢の子と比べると発達が進んでいない子もいます。高月齢の子に追いつくぞという目標を掲げながら、着実に成長していければ、その分、低月齢の子の中で比べた時に差は明確に出やすいと感じました。
小学校受験が加熱している昨今、高月齢はよりレッドオーシャンになっているように感じ、低月齢はまだブルーオーシャンのように感じました。
ここでお伝えしたいことは低月齢であっても、ご縁をいただくにはかなりの努力をしなければならないので、楽という訳ではありません。日頃から高月齢の子と交じりながら、トップクラスではなくともそれなりについていける状態にはしておく必要はあります。慶應義塾横浜初等部、洗足学園小学校などの二次試験がある学校では同じ幼児教室の同月齢の子と一緒になることが多かったです。(また一緒かと本当に何度も思いました。)
最後は大手塾の同月齢の子たちと競うことになったので、その子たちのレベルにまで追いつけるよう努力する必要はあります。
早生まれだから、は言い訳にしない方が良い
早生まれは意外と得する面もあるとお伝えしてきましたが、これは私たちの家庭が他を知らずに大手塾のトップ層を目指すことを目標に追いかけていたから感じたことだと思います。
早生まれは問題が考慮されるからとどこか安心しながらでは、もしかすると出遅れてしまう可能性もあると思います。
高月齢のトップ層に追いつくことはなかなか難しいため、全体よりも上にはいることを目指し、月齢別で見たら、抜きん出た位置にいることを目指すことが良いのではないかと感じます。
あくまで目線は高月齢の子に合わせながら、最終的には問題が簡単になるといった心構えで臨むと試験へ向かう気持ちも少し軽くなるような気がします。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。