《149》個人で楽しむ範囲でもダメなのか
ユニクロカスタマイズがまもなく終了するとの情報を得て、
最後にもう一枚パーカーを作っておくかぁ…と注文することにした。
デザインを考えて、作るのに数時間は要した。
やはり、服となると長く残る物なので恥ずかしいデザインや適当に作ったデザインでは、上げられない。
と、仕事と育児で忙しい時間の合間を縫ってデザインを作り、
会社で試し刷りをして昼休みにオーダーをかけた。
何しろ、パーカーのもともとの枚数だって10だとか少ない数で、残り枚数だって刻々と減っていくのだから、家に帰るまで待っていたらなくなってしまうかもしれない。
だから、急いでオーダーをかけた。
すると、翌日にカスタマーからメールが。
何だろう?と思い、開いてみると
著作権の観点から、自分の撮影した写真以外は承れないと。
「JR東日本○○系電車の写真を多数使用されています。 全てお客様自身で撮影された写真になりますでしょうか?」だって。
人から提供してもらっている写真もあるけど、使ってよいと許可は取っている。
なのに、自分自身で撮影したものでないとダメだと。
しかも、文に違和感があったのでよくよく読んでみると、「○○系電車」と書いてある形式が違っている…
一応、自分で撮ったもの以外は撮影者の許可を貰っていると文面を作成したが、形式を間違えられたことで、すっかり作る気がなくなってしまった。
当然、鉄オタ以外から見たらそんなことは些細な事でどうでも良い事なんだろうと思うけど、鉄オタにとってみたら自分の愛している車両の形式を間違えられること程の侮辱はない。
「自分で撮影したものです」と返信しても良かったのだが、
もう作らなくてもいいやと思ってしまった。
なので、自分で撮ったもの以外は撮影者の許可を貰っていますが、それでもダメなようでしたらキャンセルで構いません、と返信した。
作ってくれると言われても、もはやいらないような気さえする。
屈辱的というか、侮辱というか、なんだかすっかり気持ちが萎えてしまった。
著作権の観点があるからだろうと思うが、それを作って売ろうとするバカ共がいるから個人で楽しむ範囲についてもダメと言われてしまうわけだ。
DVDやCD等も昔は個人で楽しむ範囲なら複製OKだったが、今はそれもダメだ。
モラルの欠如からみんなが損する結末になってしまう。
どうして、日本人のモラルはこんなに低くなってしまったのだろう?
高度経済成長期の総中流社会から、富裕層と貧困層の二極化によってだろうか?
貧困層はラクに金が稼げることしか考えていないようにも見受けられる。
これからの日本はこの二極化がどんどん進む社会になる。
賢いものは金を働かせて、さらなる金を生み、
貧しいものは金のために働き、人生を捧げる。
どっちになりたいか?
自分にも問う必要があるな。