choco...とぶらり旅【京都 大岩神社】
さて、猛暑ですね。
私は夏生まれではありますが、夏が一番苦手でございます。
夏の日差しはどうにも私のやる気を阻害させる。
てことで、気分転換にどこか行こうかな。
「そうだ、京都行こう」
んな、べたな。
京都は避暑地的な観光地が多いですよね。そんなところで涼みながら英気を養おうかしら。
色々調べてたどり着いた目的地は、大岩神社。
山の麓から歩いて30分にある山の中の神社です。
いや、なんでやねん。
わざわざこんな糞暑い中登山という苦行。
実際、当日現地は29℃でした。おったまげー。
大岩神社は地元民もあまり寄り付かない神社のようで、異世界風の鳥居が存在しているだの、隣接した池に火の玉が出るだの、廃墟チックな神社のようです。
youtuberも心霊スポットとしてよく訪れるそうです。
ある意味涼しくなれるかもしれん、うん。
ってことで、最寄りの駐車場まで車で向かい、そこからはひたすら徒歩で向かいます。
途中、弘法大師杖の水というスポットが現れました。
なんと弘法大師もこの道を何度も通っていたそうで、杖で掘って出たと言われた水が沸いています。
登山道入り口に辿り着くまでが既に苦行。
Tシャツが最早びちゃびちゃでした。地元の方も物珍しそうな目で見てくるし。
実際、地元の方も行かないような場所らしいです。そりゃ汗だくの見慣れぬ人物が何もない場所へ向かっていたら何事かと思いますよね。
不審者、やっと入口へ到着。ここからさらに登っていきます。
途中の竹林が美しかったのだけど、ちょうど日陰で沼っててやぶ蚊の温床地と化していた。
あまりにも羽音が五月蠅くて、はじめ蜂かと思ってじっとしたら一瞬で刺されまくった。
頂上までは20分くらいだったと思います。ただあまり整備されておらず傾斜が思ったよりきつくて割とハードでした。
だけどこの景色は疲れを吹き飛ばしてくれるほどです。
こうゆうの写真で伝わらないんよねー。
写真では分かりづらいですが、左の方に伏見桃山城と天王山が映っています。
あの三日天下の明智光秀は天王山で敗退し、この大岩山のルートを辿って坂本城へ向かうのです。
彼にこの景色はどう映ったんでしょうか、歴史を感じますね。
頂上で小休止して、少し下った場所に大岩神社はありました。
これが異世界の入口と呼ばれる大岩神社第2鳥居です。
鳥居に施されたデザインが奇抜で、まるでマヤのような古代文明を彷彿とさせる美しさがあります。
そしてお分かりだろうか。
そこに黒猫が映りこんでいることを。
シャッターを切ってから気づき、びっくりしてスマホを落としました笑
こちらの鳥居は、日本画家である堂本印象が寄進したものです。
病弱だった印象の母が何度も通った神社だそうで、感謝の気持ちとして1962年に寄進されました。
異様な出立ながら、神秘的な雰囲気を醸し出していました。
大岩神社はまだ大丈夫。
でも、忘れ去られ手入れがされず潰えていく文化はたくさんあるのかもしれない。
目まぐるしい社会でのふとした息抜きや祈りを受け止めてくれる場所が減らないように何かできればいいですよね。
あと、今回思った。熊避けに多連鈴がほしい。
人気のない森怖すぎる。
さて、予想以上に鳥居の美術性に感動した私は、その足で京都府内にある堂本印象美術館へ直行。
展示物はすべて撮影NGでした。
私の拙い表現では勿体ないので是非見に行ってほしいです、ほんとに素晴らしい。
これ、外観・内観も堂本のデザインです。
展示物の中には、堂本が描いた図案やスケッチも多数展示されています。
それを見ると、とにかく研究熱心な方なんだという印象を受けます。
被写体のパーツごとに細かく分析し、
それぞれがどういった機能を持ち動くのかまでを研究された過程が覗けます。
まるで生きている鼓動が聞こえてきそうな繊細なタッチで描かれています。
そしてヨーロッパへ渡った堂本印象は抽象画も描くようになります。
その後、「日本のピカソ」と呼ばれるに至るわけです。
こんなに様々な画風を描ける画家はそういませんね。
まさに、堂本の後期作品にはエネルギッシュ且つ訴求力の高いものが多いです。
ここに来れば、堂本印象の頭の中が少し覗けるかもしれません。
お昼抜きの腹ペコ青虫。
京都と言えばやっぱりラーメン!(ほんとか?)
この旅の締めとして、たまたま通りかかったお店にIN。
滅茶苦茶においしかったです。
いやー、満足しました。いい息抜きになりました。
また近いうちにこういった旅したいなー。
歴史が見えてくる旅っていいですよね。
とはいえ、私は世界史専攻なので海外でこういった旅がしたい。
そうだ、来年は海外で羽伸ばしてみよう。
てことで、今年は勉強頑張ろう。
取り敢えず月末はFuji Rockではっちゃけよう。
今を自由に飛びまわろう。
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