choco...っと【熊本旅行】
どうも、choco...です!
今回は熊本に行って参りました。
最近旅行熱がすごい私です。
これふと思ったんですよねー、日本を全部知らんくせにあれこれ言うのは違うかな、と。
海外での仕事とかもあるんですが、よく暮らしやすいとか何がいいとか国としてどうとか。
いや、そもそも比較できるほど私が知ってることってあるのかな、と。
私の祖母は大戦時に大連へ移住した組だそうです。
その時思ったそうです。
私は断言できるほど知ってるか。
答えは否でした。
だから1人でもいいから色々とまわってみたいなと思ったわけです。
もちろん海外も行きたいと考えてます。
それをこうやってアウトプットすることで新しい気づきを得られればと考えています。
ご興味のある方はお付き合い頂ければと思います。
さてさて、今回は火の国熊本。
想像通りの大自然と暖かい人の温もりを感じる旅になりました。
まずはじめに訪れたのは白川水源。
こちらは「名水百選」に選ばれる代表的な水源地です。
画像では伝わらないのですが、水底からぼこぼこと水が湧き出ているにも関わらず、水面は凪。
意外と水底までは深く、透明度が高いとゆうことが分かります。
なんと四季を通じ、水温14度の水が毎分60トンも湧き出ているそう。
本当に日本は水が豊かであることを実感しますよね。
こうして旅先で大自然に触れる度、日頃なんとちっぽけなことで、といつも思います。
自然のパワーには到底抗えませんが、私たちはそこから 多くの恩恵を授かっています。
壮大で美しい自然の溢れるこの国を愛した祖母の気持ちもなんとなく分かる年になってきたようです。
さて、自然に癒された私が次にやって参りましたのはカドリードミニオン。
動物園です。
嫌いじゃないですよ、動物園。
ただ旅行に来てまで行くところなのか、と言われると否定はできません。
だが、しかし!
ここには彼がいるんです。
パン君が!
皆さんご存じかはわかりませんが、志村動物園という番組のアイドル的チンパンジー。
その可愛さと頭の良さで一世を風靡しましたよね。
そんなパン君が熊本にいらっしゃるとの情報を受け行って参りました。
パン君目当てで向かいましたが、正直一番驚いたのは熊。
この動物園はとにかく近くで動物を観察できるのですが、熊の迫力たるや。
アイヌ人が神と崇めるのも納得の巨躯。
人間なんて一瞬でチタタプされちまいそうです。
パン君は恋人と仲睦まじく暮らしておりました。
さて晩御飯。やはり熊本と言えば、桜肉。
とゆうことで、馬肉の加工・卸業者も営まれている「はしもと」さんへお邪魔しました。
市街地からは少し離れた距離に位置しているのですが、地元の方で大変にぎわってます。
もうどれも美味しすぎて箸とお酒が止まらない、やめられない。
店主の方が大変親切で、色々な事を教えてくださいました。
そもそも馬肉を食べ始めたのは熊本と言われていますが、どういった歴史があるのか。
諸説あるようですが、今から400年以上前。
肥後藩主である加藤清正が朝鮮出兵の際に兵糧攻めにあい、当時引き連れていた軍馬を食したことから食文化として定着したようです。
以前祖父に聞いた大戦中の話、インパール作戦のインド侵攻時。
史上最悪の作戦と呼ばれるこの進行で、多くの日本軍人が飢死した。
その傍らにはそれまで寝食を共にした軍馬がその形を残した状態で横たわっていたそうです。
生存された方の話曰く、共に軍事を全うした仲間であり、とても食の対象としては見る事が出来なかったようです。
30万人の日本人と50万頭の軍馬が亡くなったとされています。
当時聞いたこの話が鮮烈すぎて今でも脳裏に焼き付いてます。
熊本の馬肉文化の始まりはこれとは違う話ですが、
今なお文化として定着した背景には感謝があったに違いないと私は思います。
そんなことを思いながら、舌鼓を打ってこの日は終えました。
翌日は早朝から移動。
やって参りましたのは上色見熊野座神社。
神殿への参道に97基もの石灯篭が建ち並び、苔の生えた石段はどこか神秘的な雰囲気を醸し出しています。
映画の「るろうに剣心」や「蛍火の社へ」のロケ地ともなっており、近年はSNSでも映えスポットとして人気を博しているそうです。
創建は鎌倉~室町時代と言われており、縁結びや商売繁盛といったご利益があるそうです。
社を超えてさらに登っていくと「穿戸岩」が現れます。
大岩に巨大な縦横10mの大風穴が空いており、どんなに困難なことでも必ず達成できる象徴として、受験合格・必勝祈願があるとされています。
気になったのはこの「穿戸岩」の中に積まれている石。
道中にもちょこちょこ見かけました。
誰が何のためにこの石積みを行ったのか、どこにも情報が載っておらずよく分かりませんでした。
なんだか地獄にある賽の河原の石積みの様相で、これも異世界感を醸し出している要因の一つだと思います。
とにかく神秘的な場所でした。ご機会があれば是非訪れてみてください。
続いてやって参りましたのでこの度のメインともいえる阿蘇山。
熊本に来てこれを見ないわけにはまいりません。
阿蘇山の山頂までは車で迎えます。なんとも便利。
入口にはガス濃度の表示があり、濃度が高い日は入場ができないそうです。
車を降りると既に硫黄の臭いが立ち込めています。
そしてとにかく風が強い。
砂粒が全身にぶち当たってきてめちゃくちゃ痛いです。ブラスト加工のごとく全身が磨かれていきます。
阿蘇山は世界でも有数の大型カルデラを持っていて、今でも活動をしている活火山として火の国熊本のシンボルとされてきました。
そのため火山活動が活発な際には有毒ガスが蔓延する為入場規制を行っているわけです。
火口への外周は当然のことながら立入防止柵で囲われておりました。
そこから覗き込むような形で火口を見るわけですが、この日はもくもくと立ち昇る煙で火口表地は見ることは出来ませんでした。
ですが、迫力が凄い。
吸い込まれそうになるほどの空間と、煙の奥に見え隠れする存在感が莫大なエネルギーとなって辺り一帯を支配していました。
ああ、人類は自然に抗うことはできないのだ。
そんなことをまざまざと感じながら、阿蘇山を後にしました。
最後の夜はホテル近くの居酒屋さんへ。
地元の方が宴を催す片隅でしっとり飲みながら此度の旅行を思い返していました。
熊本。
自然はさることながら、野生動物とうまく共生している人々。馬も人間も皆生き生きと暮らしていました。
最後の居酒屋、「馬活ですか?」と聞かれ、???となりました。
乗馬や馬術をやられている方の活動を馬活と総称しているそうです。
やはり熊本には乗馬クラブも多く、県外の方もこぞって通われているそう。
中には乗馬はしないが、馬を所有し時折来て愛でるなんて方もいるそうです。
The ブルジョワジー。
熊本も他の観光地に負けないくらい、食事が美味しく自然豊かで魅力ある土地でした。
そして今日も祖母が愛した日本を探します、また心に刻まれるくらい実りある旅を求めて。