シューティング数えるだけでバスケが上手くなるよって話
こんにちは。
タロウ(@r_o_b_3333333)です。
今回はシューティングについて。
『いやいや数えるだけで上手くならねーよ』って声が聞こえてきそうですが、今回はきちんとしたシューティングをあんまりした事のない選手、特に中高生向けに書いているのでその辺はご容赦ください。
僕はクリニック活動で指導させてもらう時に必ずシュートの期待値の話をします。
その際にいつも『君、フリーの3P何%くらい入る?』と選手に聞くのですがほとんどの選手が自分のシュート確率を把握していないのです。
これはもったいないという事で今回これを書いていくことにしました。
数えるだけでシュート練習の質がUP
まず、シューティングを数えるようにするだけで自分の現状のシュート力を知ることができます。これは当たり前ですね。
ここからが大切。
自分の現状が分かったら次回のシュート練習ではその数値を超えるようにシューティングを行いましょう。つまり数を数えるだけで勝手に目標が出来上がるのです。
目標を持たずに行うシュート練習とただなんとなく満足するまで行うシュート練習では明らかに質が異なります。数える選手と数えない選手では同じ量打ち込んだとしたら1年後には必ず差がつくでしょう。
これはある程度バスケットボールをやってきた選手なら当たり前かと思うのですが、中高生では意外と当たり前ではありません。これは今日からでも始められることなので是非取り入れてもらいたいと思います。
ただし、ひとつだけ注意点があります。
入った本数だけを数えるのではなく、外した本数も数えてください。これによってシュート確率を導き出すことができます。それを自分で知ることが重要なのです。
試合で狙うべきシュートが分かる
試合中の良いシュート、悪いシュートを決める判断基準はそのシュートの期待値です。確率ではありません。
分かりやすい例でいくと
2Pが50%で3Pが40%の選手であれば3Pを打ったほうが期待値は高いです。
2点シュートの期待値
2(シュートの点数)×0.5(確率)=1
3点シュートの期待値
3(シュートの点数)×0.4(確率)=1.2
自分のシュート確率を知ることでシュートの期待値を導き出すことができるのです。つまり自分のシュート確率を知ることで自分が試合で狙うべきシュートが分かるということになりますね。
試合中のシュートとシューティングでのシュートは違うという意見が聞こえてきそうですが、個人的にはノーマークのキャッチ&シュートに限って言えばさほど変わらないかなと考えています。そもそも試合の状況と異なるシューティングをしても意味がないのでシューティングはなるべく試合の状況に近づけて、パスの角度、シュート前の動きなどにこだわって取り組みましょう。(心肺的な負荷や心理的な負荷をかけたシューティングでの数値であればよりリアルな期待値が求められると思うのでお試しください)
また、基本的には3Pシュートの確率を上げて、3Pを狙うことが大前提です。3Pシュートを狙うことでドライブのためのスペースが確保でき、尚且つクローズアウトの距離が長くなるのでよりフリーで打ちやすく、カウンターで抜きやすくなります。
基本はキャッチ&シュート
今回は小難しいことには触れずに単純なフリーでのキャッチ&シュートの確率、期待値について言及してきました。
よく『どうしたらステップバックで3Pが届くようになりますか』とか『クロスオーバーから3ポイントが打てません』なんて聞いてくる選手がいるのですがちょっと待ってください!笑
まずそんな難しいシュートは試合で積極的に打つべきシュートではありません。ショットクロックがないときに仕方がなく打つべきシュートなので練習としての優先順位はかなり低いです。
そしてそもそも全ての選手にベースとして求められるのはキャッチ&シュートです。NBAでもボールを長い時間持って苦しいシュートを打つことが許されているのはほんの一部のスペシャルな選手だけです。
もちろんスペシャルな選手を目指して色々なムーブを練習することは必要です。
しかし、そんなスペシャルなNBA選手は大前提としてこれまた飛び抜けたスペシャルなシュート力を持っているということを忘れないでください。
まだ若い学生の選手にはタフな状況でシュートをクリエイトする力を身につける前に、是非基本となるフリーのキャッチ&シュートを練習してほしいと思います。
それが身についた選手はどんどん難しいことに挑戦していきましょう!
最後に
いかがだったでしょうか。
若干タイトルが大袈裟になってしまいましたが、中高生でまともにシューティングをした事のない選手にとっては嘘ではありません。
シューティングの質を高めて、試合で打つべきシュートを理解してより賢くプレーできる選手を目指していきましょう!
僕は大人になってからやっとこの考え方を身につけたので、若い選手は今がチャンスです!
では、また次回!
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