3x3トークvol.3 【5人制にも活きる】 自分orキックアウトの判断
こんにちは。
タロウです。
今回は3x3についてです。
以前の記事で目指すべきシュートの期待値について書いていきましたが、今回はそれをどのような判断で行えば良いのかについて書いていきます。その過程での発生する判断は3x3だけでなく5人制含めた全てのプレーヤーの参考になるはずなので是非最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
※前回の記事はこちら
それではいってみましょう!
ドライブした選手による期待値0.7のシュートとは?
以前の記事に書いたように3x3においてノックアウトを目指すにはマイポゼッションで期待値0.695(約0.7)のシュートを打つ必要があります。
ここで、ある選手がドライブした場面を想定していきましょう。
自分のマークマンを綺麗に抜き去ったのであれば、ヘルプが来ない限り確率はほぼ100%のシュートが打てます。よってこのシュートは期待値1となり、狙うべき期待値を大きく超える良いシュートとなります。
ではヘルプが来た場合はどうでしょう?
よっぽど身体の大きさの差がない限り、自らシュートに持ち込むのであれば確率は大きく落ち込むでしょう。どんなに良い選手でもヘルプDFに突っ込んでシュートを決める確率は半分に満たないと思います。よってその場合のシュートの期待値は0.5にも満たないことが予想されます。
自分で行くorキックアウト
ドライブした後にヘルプが来ている場面でも確実に決められる場合であれば、それは期待値0.7を超える良いシュートであると私は考えています。しかし、大抵の場合はそうではありません。では、どうするか。
キックアウトの出番です。
キックアウトとはインサイドからアウトサイドにパスを飛ばすことです。この場面で言えばヘルプに来た選手に元々マークされている選手が空いているはずです。無理にヘルプに挑んで入るか入らないような期待値の低いシュートを打つくらいなら思い切って空いている選手にパスを飛ばしましょう!
ノーマークの2ポイントシュート(5人制の3ポイント)を打つ場合であれば確率35%以上で期待値0.7を超えることができます。シューティングを行なっている選手であればノーマークの2ポイントを35%以上で決めることは十分可能です。
ただしここで注意点がひとつ。
必ず2ポイントを打ってください。2ポイントであれば確率35%以上で良いのですが、ミドルシュート(1ポイント)になってしまうと倍の確率が求められます。いくらのノーマークと言えども試合中に70%の確率でミドルシュートを決めることは難しいです。
ドライブを止められた場合は?
ドライブを止められた場合、ゴールに近づくことすら難しい状態であると思います。そんな時は別のプレーを作り直すか思い切ってアークの外に下がって2ポイントを打ちましょう。極端にミドルシュートの確率が高い選手でない限り、相手に詰められている状況であればミドルも2ポイントも確率はそこまで変わりません。であれば、同じ確率でも期待値が倍になる2ポイントシュートを打った方が得です。どんな場面でも2ポイントを打ち切るスキルの習得しましょう!
また、完全に抜けてはいないけれどゴールに近づくことはできる状況も想定できるかと思います。そうした場面ではヘルプが来ることはないでしょう。そんな場面に備えて、相手に着かれている状態でゴール近辺からシュートを決めるスキルを身につけましょう。目標確率は70%です。
まるで現代NBAのシュートチャート
ここまで読んでいただけた方はお気づきかと思いますが、3x3で勝つためには現代バスケ、特に現代のNBAで求められているゴール下or3ポイントのようなシュートセレクションが必要です。ということは、3x3における勝つためのプレーをすることは5人制の判断の向上に繋がると考えられます。また、判断を正しく結果に繋げるためにはチーム全員のシュート力の向上が不可欠です。3x3で勝ちを追求していくことで判断だけでなくシュート力の向上も見込めるのです。
そして何より3x3では5人制に比べて人数が少ないので判断がしやすいです。自分orキックアウトという2択の判断が迫られる状況が多く生まれます。5人制においても局面局面を分解していくと2択を迫られている場合がほとんどだと思うので、5人制における判断の練習には持ってこいです。
最後に
いかがだったでしょうか?少しづつ皆さんの3x3に対するイメージが変わってきていたら嬉しいです。
是非コロナ明け、5人制の判断の練習に3x3を取り入れてみてはいかがでしょうか?ただし、本当にキツいので気をつけてくださいね。(コンディショニングにもなるかも?笑)
ルールが分からない、取り入れ方が分からない、どんな練習をすれば良いか分からないという場合は出張クリニックにお伺いしますのでご連絡お待ちしております!
では、また次回!
(面白いと思っていただけた方はスキ、いいね、リツイートお願いします🙇♂️)
📸by@ma76bball