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ブランディングの4つ種類

「よし!自社ブランディングをしよう!...あれ、会社イメージのブランディングから?商品のブランディングから?ブランディングってどこから手をつければいいの?」

ブランディング初心者は、なにからブランディングをしなくてはいけないのかが分からないです。またブランディングにも色々種類があり、中でも大枠の4つの種類の基本と内容をしっかり理解しないと、最適なブランディングは行えません。

そこで今日は、「ブランディングの4つ種類」の基本と内容をお伝えします。

ブランディングの4つ種類

ブランディングには、大枠の4つ種類があります。

1. 企業ブランディング
→ どうやってお客さんとつながりを持つのかを考えるブランディング。

2. 製品ブランディング
→ どんな商品をお客さんに売るのかを考えるブランディング。

3. マーケティングブランディング
→ どうやって自社・商品を広めるのかを考えるブランディング。

4. 営業ブランディング
→ どうやってお客さんに商品を売るのかを考えるブランディング。

それぞれ詳しくみていきましょう。

1. 企業ブランディング

企業ブランディングは、「どうやってお客さんと接点・つながりを持つのかを考えるブランディング」です。主な施策としては、「HP/ロゴ/パンフレット/代表者経歴/提携先・パートナー/資本金の信頼性/法務まわり」などがあります。

特にブランディングを考える上で、この企業ブランディング(自社のイメージやお客さんにどう見られたいのか)は最初にしっかり構築する必要があります。また企業ブランディングを考えるときに、競合他社を参考にしてはいけません。競合他社を参考視野にいれた時点でそれは、自社のブランディングができていないことになります。

ブランディングとは、「あなたじゃないとダメ」とお客さんに思わせることだからです。

また企業ブランディング一つで市場内にいるあなたの立ち位置が決まることも忘れてはいけません。

どういうことなのか。

それは、例えばGoogleは「(広告会社だが広告会社ではない。)私たちは、テクノロジー企業だ!」と明確に断言しています。

Googleの全体売上の70%は広告です。そのため、本来Googleは広告会社だと言ってもいいのですが、「広告会社」と言ってしまったら「広告会社の市場・競合・価格」に合わせなくてはなりません。これでは、ブランディングができておらず、市場・競合にあわせてしまう形です。

Googleは、自分たちを「テクノロジー企業」ということで、広告会社の市場・競合・価格とは争わずに、自社ブランドとして「広告」を売っています。そのため、価格の設定も自由です。

これが「企業ブランディング」です。

2. 製品ブランディング

製品ブランディングは、「どんな商品をお客さんに売るのかを考えるブランディング」です。主な施策としては、「素材・材料/価格設定/パッケージデザイン/雰囲気/デザイン性/希少性/認可取得/資格/効果」などがあります。

この製品ブランディングの一番大事なことは、「付加価値」をどうやってつけるかを考えることがとても大事です。

「付加価値」と言われると、「商品付加価値(材料や素材をよくして、品質をあげる)」や「空間付加価値(装飾品や備品を増やしたり、店内の雰囲気をよくする)」があげられるかと思います。これらの付加価値は、重要ですがコスト(費用)がその分かかってしまいます。

それでは、どんな付加価値をつけるべきなのか。それは、「サービス(エンターテイメント)付加価値」をつけることがとても大事です。

例えば、

・ただ料理を作るだけでなく、パフォーマンスをしたり
・ただ接客するだけでなく、お客さんにジャブやサプライズをしたり
・ただサービス提供をするだけでなく、素材の生産地や物語を教えてみたり

これらの「サービス(エンターテイメント)付加価値」は、商品付加価値や空間付加価値と違いコスト(費用)もかからず、かつ顧客満足度を最大限に引き出せる施策です。

(個人的には、エンターテイメント付加価値という言い方がおしゃれでかっこいいと感じます。)

製品ブランディングでは、この「付加価値」をどう提供できるかを重点的に考えることが大切です。

3. マーケティングブランディング

マーケティングブランディングは、「どうやって自社・商品を広めるのかを考えるブランディング」です。主な施策としては、「チャンネル/流通/ターゲッティング/メディアへの露出/SNSの活用/口コミ/キャッチコピー/ストーリー(物語性)」などがあります。

マーケティングブランディングは、自社や商品をどう広めるかを重点的に考えることが必要であり、また分野やジャンル事でマーケティングブランディングは変わってきます。

例えば、「マクドナルド」は回転数を重要視しており、そのため徹底的なマニュアル化や座席数の確保をしたマーケティング戦略を行っています。

一方「スターバックス」は、お客さんを一番に考えたマーケティング戦略をしており、空間をどれだけ居心地良くできるか、お客さんにどれだけくつろいでリラックスができる空間を提供できているのかを常に観察・理解・改善・行動をしています。

どちらも業種は似ておりますが、ブランディング一つで中身も変わってきます。マーケティングブランディングは、このようにお客さんにどのように広める・理解してもらうかが大事です。

4. 営業ブランディング

営業ブランディングは、「どうやってお客さんに商品を売るのかを考えるブランディング」です。主な施策としては、「販売方法/提携先・パートナーの選定/顧客選定/資料/プレゼン/デザイン」などがあります。

この営業ブランディングで一番大切なのは、「商品を売りたければ、決して商品をPRしてはいけない」ことです。

どういうことかというと、ピアノを売っている「ヤマハ」がとても良い例です。

ピアノは、一般的に70〜100万円前後で売られています。また国産になるとグランドピアノは200万円前後かかってきます。一般的な家庭では、高額でなかなか変えないピアノ。このピアノを売るために「ヤマハ」は、まずピアノに触れてもらうことから始めました。

それが「ヤマハピアノ教室」です。定期的にピアノに触れていくことで、自然と「ヤマハ」「ピアノ」との接点を濃く持つことができ、最終的にピアノ販売の売り上げにつながるからです。

これがまさに「営業ブランディング」の最も良い例です。

まとめ

「ブランディング」と一概にいっても4つ種類が明確に分かれており、どれも基本を欠けてはいけないものです。またブランディング を行う流れとしては、「企業ブランディング→製品ブランディング→マーケティングブランディング→営業ブランディング」の順番でブランディング施策を考えることがスムーズです。

もちろん中には、それぞれ自社の強みがあるので、製品が強みであればまずは「製品ブランディング」から考えるなど、臨機応変に対応することも大事です。

この機会に一度自社のブランディング状況などを見直してみてはいかがでしょうか。

少しでも役に立ったと思えたら、ぜひ「いいね」「コメント」いただけると嬉しいです!

りゅうた

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木村りゅうた @ 株式会社ニュークラウド
こんにちは。 株式会社ニュークラウドの代表「木村」です。 noteでは、主に「ビジネス」について書いています。 みなさんのサポートと応援により、クリエイティブな活動が続けられています。 本当にありがとうございます。 これからも応援のほど、よろしくお願いいたします😊