【宅飲み】メシ編:ステーキ・グラタン・パスタ・まるごとバナナ・ワイン
〈テレビ編〉は昨日書いた。
今日はしこたま飲んでない。
ステーキ用の牛肉を購入して家で焼く際は「外国産」のものを買うようにしている。比較的リーズナブルな価格・・・というのも理由の一つだったりするが、国産の牛肉と比べて、外国産の牛肉の方が、赤身肉の割合が多いような気がするからだ。海外の知識が豊富ではないので「気がする」という表記になってしまうが、おそらく、間違いないと思っている。
日本のプロ野球に来た外国人選手は、神戸牛などのブランド牛を食べた時に「ワオ!」「口の中で溶けたよ!」「こんなビーフは初めてだ!」と驚くらしい。これは極端な例かもしれないが、軽く噛むだけで口でとろけてしまうような肉質の牛は、外国ではなかなか有り付けないのかもしれない。「かもしれない」が語尾に付くのが情けない限りではあるが。
でもまあ、阪神で活躍したマット・マートンは「牛丼ダイスキ!」「ヤスイ!ハヤイ!ウマイ!」とか言いながら、僕のような一般庶民でも十分手が出る牛丼チェーン店(僕の記憶が正しければ吉野家派だった気がする)の牛丼を美味しそうに頬張っていたから、結局は「人による」の一言で済んでしまう話なのかもな。
「牛肉 × ワイン」の組み合わせであれば、やはり赤ワインと行きたいところだったが、後ろに「グラタン・パスタ」を控えている状況であったため、ココは間をとってロゼワイン。ワインは数多くあるお酒の中でも飲む頻度が少ないランキング上位に君臨し続けるので、全然知らないんだけど、ロゼワインって、赤ワインと白ワインの中間的な立ち位置として考えることが多い。「この食材って赤?白?どっちなのよ?」ってなると、とりあえずロゼにする、的な。汎用性がきくイメージ。知らんけど。勝手にそう思い込んでいるだけ。でもそのおかげで味覚も僕の認識に順応してくれているような感覚はある。「思い込みの力」は意外と侮れないものだ。
サイゼリヤで酒を飲むときは、やっぱりワイン飲むかなあ。これも「酒の好み」というよりも「郷に入っては郷に従え」の精神に忠実に従った結果なんだけどね。極論、酔えればなんでもいいタイプ。マグナムお得だしね。ココしばらくサイゼリヤ行ってないから結構値上げしてるのかもしれないけど。3~4人のグループで行ってマグナムのボトル頼んでおけばなんとかなるでしょ。あと、おひやがセルフサービスで提供されているのも良い。チェイサーとして利用しやすい。店員さんに頼んで無料で持ってきてもらうシステムよりもハードルが低い。酒飲みだけど意外とそういうことは考えているタイプ。どっかでダルビッシュ有が「酒を飲むときは一緒に水も飲むようにしているよ」と言っていたから。我ながら単純な人間だな。
グラタン食べたの久々だったなあ。やっぱ美味いな。グラタン。なんだろな。このご馳走感は。「グラタン」って響きがもう良いよな。食材名が「タン」で終わる時点で、なんかもう良いじゃん。可愛いじゃん。人のあだ名で「〇〇たん」って呼ばれている人は、大体可愛いでしょ。可愛くなけりゃそのあだ名になるはずがないでしょ。だからあんまり居ないでしょ。選ばれ師者なんだよ。「〇〇たん」は。ってことはだ、食材も「〇〇タン」で終わる食べ物は少ないはずなんだよ。多分。その時点で希少性が高いと言えるんだよ。だからもう美味いんだよ。「味」を感じる前に「レア感」でもう美味いんだよ。分かる?
「牛タン」「豚タン」もな。とりあえず頼むもんな。焼肉屋さんにいったら。まずはコイツから食べないとスタート出来ない、みたいな。定番でしょ。やっぱり「〇〇タン」って食材はみんな大好きなんだよ。聞いたことないもん。「私グラタン苦手なんだよね」とか「俺は牛タン(豚タン)苦手だから他の人食べていいよ」とか。みんな美味しそうに食べているよ。
ちなみに目の前でグラタンをフーフーしながら食べている女の子が居たらそれだけで好きになりそうになるよ。コンビニで飯買って来て、海老ドリアをレンジでチンして、熱そうと思ったのか、フーフーしながら食べてた大学の知り合いの女の子が僕は忘れられないよ。自分が食べていたものは全く覚えてないけど。そもそもその女の子は僕の存在自体を忘れていそうだけど。
グラタンの中盤戦ぐらいから白ワインに乗り換えた気がする。たぶん。グラタンって赤よりも白なのかな。どっちなんだろう。チーズ系って。なんとなく「肉系=赤ワイン」「魚系=白ワイン」の共通認識はありそうな気がするんだけど、チーズはどっちなんだ。「チーズにはやっぱワインでしょ!」ってセリフは聞いた覚えが有るけど、「チーズにはやっぱ赤(白)ワインでしょ!」って、色を付けて言ってる人、見たことない気がする。興味無くて覚えていないだけかなぁ?
さっき、「肉系=赤ワイン」って書いたけど、生ハムは違うよな。僕の味覚的には、完全に「生ハム=白ワイン」だわ。これは間違いない。宅飲みで生ハムが出てきた時に両方試したことあるから。断言出来る。白ワインの方が合う。これは「生ハムは肉系には含まれない」と考えるべきなのか、それとも「生ハムは肉系ではあるのだが例外の一つ」と考えるべきなのか。それは分からない。信じることが出来るのは自分の味覚のみだ。
であるならば、「チーズは赤?白?」と頭で考えるんじゃなくて、チーズ系の食材を食べる際に、赤ワインと白ワインの両方を用意して、どっちの方が合うか飲み比べした方がてっとり早そうだな。もしかしたら僕の味覚が特殊で一般的にコッチの方が相性良いとされていますよ、の逆のパターンも有り得るだろうし。それを知らずに「へぇ、これが相性良いんだ。ふーん。俺はそこまでハマらないなぁ」で終わらせていたけど、ひょんなことから逆パターンを試したら「なにこれめっちゃうまいやん!今まで損してたわ!」なんてことも考えられるからな。また今度、機会があったら試すことにするわ。たぶんその機会がおとずれた時には今思ってること全部忘れているんだろうけど。
シメ用パスタ。ねえこれ、メッチャ美味そうじゃない?お店で出て来てもクレーム来そうにないでしょ?「ジョリーパスタレベル」とは言わないまでも「サイゼリヤレベル」とは言えるんじゃない?要するに「お金を払えるレベル」のパスタでしょ、ってことが僕は言いたい。
家でパスタをやるとなると、麺をバーってゆでて、ジャーってザルに移して水切りをして、ドーンってお皿に入れて、ドバーって市販のソースをかけて、はい完成~、みたいな時短料理になりがちだけど、一手間加えると、なんということでしょう、お店で出て来るようなパスタに早変わり、というね。これも一つの成長だな。
大学生の頃、一人暮らしの昼飯、とにかく早く、とにかく安く、自分の空腹を満たす方法はないものかと模索していた、あの頃の僕ではないのだ。気付けばもう三十路。「バーっ、ジャーっ、ドーンっ、ドバーっ」で完成するパスタでは満足出来ないのだ。ほうれん草とベーコンを用意してきて、良いサイズに切って、炒める。恋人に「よし、今日は俺がパスタを作るよ」と言えるぐらいのクオリティのパスタを作る年代に差し掛かっているのだ。惜しむらくは、恋人が出来る気配がまるで無いということのみ。
ネタバレ。「ほうれん草とベーコンのパスタ」は、この、市販のパスタソースの「調理例」を見て、インスピレーションが働いて、編み出されたレシピなのである。見よう見まねでやってみて、このソースを良い具合に和えて、パクッと食べてみたら「なにこれメッチャ美味いやん!」となったので、それ以降も、一手間加えることにしている。「自炊パラメータ」なるものが存在しているならば「オシャレ」のパラメータが、MAX100とするならば、+10は上がったはずだ。キューピー、サンキューな。
デザート。まるごとバナナ。普通のやつとチョコのやつ。それ以上でもそれ以下でもない。シェアして食べたからケーキチックになってるけど、まるごとバナナって、まるごとかぶりつくからこそ、まるごとバナナなんだなって、思った。「終わり良ければすべて良し」という言葉があるけど、今回は「終わり悪ければすべて悪し」のケースになってしまった感が否めない。せっかくオシャレパスタで気分を良くしたというのに。市販のもので済まさずにオシャレデザートにするべきだったのか。あいにくだが、僕とパティシエは対極に位置する関係性と言っても過言ではないので、その期待には応えることは出来なさそうだ。
パティシエで思い出した。中村恭平はプロ野球選手にならなかったらパティシエになりたかったらしいな。「THE・モデル体型」で「THE・モデル顔」の彼が、オシャレな洋菓子をつくっていたら、世の女の子は黙っていないだろうな。なるほど。パティシエ。「女ウケ」という観点で考えれば、検討の余地はあるかもしれない。ふむ・・・。
数秒間、アゴに手を置いて考えてみたけれども、中村恭平のような容姿端麗の人物が洋菓子をつくるから映えるのであって、僕が洋菓子をつくったところで「アンタには(カップ麺の)どん兵衛の方がお似合いだよ(笑)」とか言われそうだなと思ったので、やっぱやめよ。