フォローアップ研修とソーシャルワーク
この週末は社会福祉士取得のためのスクーリング。
2日間、鳥栖の学校に通って受けた講義や演習がまた楽しかった。
今回は主に高齢分野(特に認知症高齢者への支援)の内容。
障害分野と似ている(高齢者分野の取り組みから障害者に広がってきたことを発見したり)ことがあったり、初めて知ることがあったり、障害分野が先行している思うことがあったり。
また、最近は講師のほうが多くなっているので、受講者の立場で新しいことを学ぶときの気持ちや伝わりやすさなども感じることができたのも新鮮で学びが多かった。
8/1には今年度の強度行動障害支援者フォローアップ研修の1回目が開催された。
医療・教育・福祉の各分野から16名の受講者が集まって、メイン講師のもと、県内で実践やスタッフ育成を積み重ねてきたスーパーバイザーやファシリテーターなどの研修スタッフがサポートしながら、これから強度行動障害支援(自閉症支援)について事例検討とOJTを行っていく。
今年度も教育委員会のご尽力で特別支援学校の先生たちが参加してくれ、肥前精神医療センターの先生の声かけで一般の精神科病院からも参加してくれている。
強度行動障害できつい状態にいる本人を支えていくためには医療も教育も福祉も欠かせない。
それぞれの分野の強みを活かしながら、強度行動障害に対してエビデンスがあり有効だと国が示す「標準的な支援」を共有してそれぞれの現場に広げていくことが、フォローアップ研修の目指すところ。
受講者をサポートする研修スタッフもそれぞれの分野から集まってくれている。
皆さんの経験やスキルを考えるときっと自身の所属でも重要な役割をしている人たち。
それはそれは忙しいはず。
それでもフォローアップ研修を手伝ってくれているのは、本人のために「何かしたい」「何とかしたい」という気持ちだと思う。
社福士の話にもどるが、スクーリング前には今月も締切りまでに無事にレポートを提出することができた。
レポートのひとつのテーマは「ソーシャルワークの理論と方法」。
ソーシャルワークの定義によると、ソーシャルワーカーは「生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう人々やさまざまな構造に働きかける」とされている。
一人ひとりの個別の支援も重要だが、それだけでは本人の課題は解決しないことも多い。
それは、本人が抱える生活上の課題は本人に起因する要因だけではなく、周囲の地域環境や社会全体の仕組みによる要因も関係するから。
たとえ本人の生活上の課題へのアプローチから出発したとしても、その要因となる地域や社会にある課題に対して働きかけることもソーシャルワークとして欠かせない役割。
このようなソーシャルワークの考え方や実践をミクロ・メゾ・マクロの各レベルでまとめるのがレポートの課題。
レポートを書きながら考えた。
フォローアップ研修の取り組みはまさにソーシャルワークそのもの。
研修スタッフとして参加してくれている医療・教育・福祉の皆さんは、本人のためにソーシャルワークを実践してくれているのだ。
このような思いが強くなって、レポートにも強度行動障害支援の取り組みを勢いで書いてしまったが、果たしてレポートの評価は…。
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