【詩】冬

 畳を静かに揺らすような
 低く、うなるような除夜の音
 雪たちが、ひそひそと
 主のいないキャンパスを飛び回る
 正月ーあるいは、質素な部室

  渦巻く嫌悪感の方向ベクトル見失って
  とりあえず自分を刺す 冬

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