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龍之介
2020年4月17日 11:23
第一章:人間は「境界」的存在である。第二節:境界の性質および歴史性 その2第二回の記事でも説明したが、人間が「人」「間」という二つの言葉を用いて表されることは大変興味深く、また当然だ。名前という「境界」によって分離された「群れ」は、単一の個体がうなる様に群れた「集団」として再構築される。ここで重要なのは「群れ」と「集団」とでは、「境界」の有無が異なるという点である。私は生まれた、とあるサ
2020年4月9日 11:57
今回でこのシリーズも三回目である。読者諸氏においては、近年巷に流行している新型コロナウイルスに注意されたし。本題に入る。第一章:人間は「境界」的存在である。第二節:境界の性質および歴史性さて前回、僕は「境界」の出現がすなわち世界と人間の出現であるということについて述べた。しかし、これは私の「境界」を語るうえで、ほんの氷山の一角に過ぎない。「境界」の重要性は、その歴史性と、「境界」自身の性質
2020年4月3日 18:40
前回の記事はこちらからどうぞ。 さて、今回の記事から、いよいよ本格的考察に入る。 第一章:人間は「境界」的存在である。 第一節:世界と境界人間とは何か。この問いは、哲学の根本的な問いの一つとして、古来から考えられてきたものであろう。とくに有名な言葉として、パスカルの「人間は考える葦である」などが存在する。もっと古くを言えば、アリストテレスが「人間は社会的動物である」という言葉を残したとい
2020年4月2日 22:05
このシリーズでは、僕なりの哲学をもって「境界」という事象について深く考えていきたいと思う。何度も繰り返し言うことではあるが、本記事は僕が記事の読者とともに、「境界」ということについて哲学的考察を深めていくことに意義がある。それに、僕はソクラテスにならって「無知」から始めていこうと思っている。つまり、事前に何らかの書籍を熟読しているわけではないということである。未熟な僕の考察に、少しでも良い素材とな