秋を迎えた私へ

寂しい人に、秋が訪れる。

そんな一節を何かで読んだけれど
私の中でずっと疑問が残っていた。

秋が訪れると
腰が重くなりどこか一人を好む私だけれど
今日は珍しく友人と会った

秋が訪れると
いつも漠然と感じていた寂しさへ
一つの答えが出た

“夏が終わった途端に
まるで一年を振り返るような気持ちになるよね”

ああ、これだ。
きっとこれだったんだ。

秋を迎えた私へ

私が感じていた寂しさの正体は
寂しい人だから訪れるのではなくて

夏が過ぎ去った途端に
ここまでの一年を振り返って
懐かしい気持ちになっていたからなんだ。

なんだか、腑に落ちた

戻りたい過去があるから懐かしむ
戻れない過去があるから寂しい

私はいつの間にか、秋の中へ
春と夏の面影を探してしまっていたんだなと。

もしかすると、
懐かしいと寂しいは
同じ温度なのかもしれないね。

そういえば、肌寒くなるこの季節
私は一つ大好きな習慣がある。

星を見に行こうよ
その一言で集まる深夜0時

この季節が訪れると
元々いましたけど？と言いたげな顔をして
忽然と、私の前へ現れる
ホットドリンクコーナーが大好きだ

ふと立ち寄る、
深夜のセブンイレブン
レジ前のホットドリンクコーナー
お〜いお茶やミルクティ

あとは、自販機のおしることかね

選んだホットドリンクを手に持って暖まると
しばれていた手が少し震えていて
この季節が始まったことを実感する

やっぱり、この季節は寒いねだなんて
話してみたりして、

AM2:50
隅田川のベンチと最近のこと
今日は珍しく、夜が優しかった。