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イソップ童話「農夫とヘビ」について
人は、感情のコントロールなんてほとんどできないんだろうなと改めて感じているたつやです。
今回は、恨みの感情についての教訓を教えてくれる「農夫とヘビ」についてお話しようと思います。
「農夫とヘビ」の物語は、一匹のヘビが農夫の小屋の玄関わきに巣穴を作り、そのヘビは農夫の子どもをかみ殺してしまうところから始まります。
悲しみに打ちひしがれる農夫は、ヘビを殺そうと決めました。
次の日、ヘビが巣穴から出てきたところへ、農夫は斧を振り下ろしました。けれども、慌てたために狙いが外れ、しっぽの先を切り落としただけで殺すことができませんでした。
その後、ヘビの仕返しを恐れた農夫はヘビと仲直りをしようと、ヘビの巣穴に食べ物を置きました。
それを見て、ヘビは怒りを抑えて答えました。
「仲直りなんてできないね。あんたを見るたびにちぎれたしっぽを思い出すから。あんただって、私を見れば死んだ息子のことを思い出すだろう」
そう言って和解できなかったというお話です。
今回も、大切なところを3つにまとめてみました。
1つ目は、恨みという感情は人を衝動的にしてしまうということです。
農夫は、子供を殺された恨みから、ヘビを殺そうと即行動に移しました。
結果的に、ヘビに致命傷を与えることができず、そのヘビが反撃してくることを恐れてしまうという自体になってしまいました。
子供をヘビに噛み殺されるとか、なかなかに衝撃的すぎて冷静でいるのは無理かもしれませんが、もし毒蛇だったとしたら、農夫も返り討ちにあっていたかもしれません。
それだけ、感情は人の行動を簡単に支配してしまうということですね。
2つ目は、打算で感情を抑えることはできないということです。
ヘビからの反撃を恐れて、農夫は和解しようと食べ物を置きました。
でも、ヘビも命を狙われた相手をそう簡単に信用できないし、そもそも農夫もヘビのことを許すことはない。
そんな当たり前の事実を、ヘビの方から諭される結果になりました。
打算や理性で抑え込んでも、解消していない根っこのドロドロとした感情は、なかなか消え去ってくれないということですね。
3つ目は、自分が変わろうとしても相手が変わってくれるとは限らないということです。
農夫は、形だけでも仲直りしようと自分の行動を改め、ヘビの巣の近くに食べ物を置くという行動をしました。
これって、自分自身の行動を変えるから、相手の行動も変えてほしいと言っているのと同じなんですよ。
人間も同じです。相手は相手。決して、自分が変えることはできないんです。
でも、この農夫が行ったことは別に間違ってなくて、相手を変えることはできないから、自分自身の行動からまず変えていこうというアプローチは、理に適っていると僕は感じましたね。
ということで、本日のまとめです。
イソップ物語「農夫とヘビ」は、感情と行動について考えさせてくれる物語でした。
人の激情は、ちょっとのことでは抑えることができません。
たとえ表面的に繕えていても、いつ感情が爆発して衝動的な行動に移ってしまうかもわかりません。
当然、相手の行動を自分が変えることは不可能なので、そんな中で自分ができることを、自分の方から変えていくしか、現実ではやりようがないんですよね。
この物語は、心の傷の深さについてや、衝動的な行動の危険性などを学べましたが、人の感情と行動という正解がないテーマについて、一つの考える材料を与えてくれたような印象を受けました。
自分の行動だけは自分で選んでいけるので、相手に囚われすぎずに自分にフォーカスして行動していきたいものですね。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
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