「さつき寮②」(行方不明になる洗濯物)
皆さん、おはようございます。
ryukoです。
前回の「さつき寮」ですが
思ったよりも閲覧数が多かった…です。
読んで下さった皆さん、ありがとうございます。
なぜか…おすすめの小説に
ピックアップされるというね。
(;^ω^)
素人なので小説はうまく書けません…(笑)
だけど閲覧数に感謝を込めて
続きを書いてみたいと思います。
※過去実話のため霊的体質の人は
ご注意ください。
…行方不明になる洗濯物…
よう子(仮名)が震えながら
私にだけ話をしてくれた
部屋パーティーの日以降…
あの日のことを
気のせいに、したかった私も…
よう子とは、もうその話はしなかった。
もちろん、誰にも言っていない。
そんなある日のことだった。
よう子と一緒に「パラパラ」を
披露していた良美(仮名)が…
「私の下着…無いんですよねえ…」
部屋で呟く彼女の言葉に
私はすぐにピンッときた。
この寮に最近、下着泥棒が来るのだ。
そいつのせいだ、盗まれたに違いない。
寮母に申告することを提案した。
さつき寮では各々洗濯したのち
共同物干し場があり、外部からは
見えないように高いフェンスで覆われ
監視カメラも設置。
そんな場所に干すことが決まっていた。
にもかかわらず
下着泥棒がうまくやって来て
数組の下着を持って行くのだ。
もちろん、警察の介入もあったが
昔のことだ。
特に対策強化はなかった。
そんな最中の
「下着がない」
泥棒のせいだ…。
「いえ、泥棒ではないんですよ…」
青い顔をした良美の言葉に
あ、そっか…。
自分の思考に間違いがあることに
気が付いた。
下着泥棒の出現以来
下着だけは部屋に
干してもいいことになっていて
良美も部屋干しにしていたから。
しかし、他人の下着を観察する習慣は
私にはない。
聞けば、青いレースのショーツ。
みんなで首を傾げた。
その日の夕方…
「すみません…ありました…」
良美の三つ折りにした布団の中から
下着が見つかった。
違和感を覚えたのは私だけではないだろう。
良美がこの部屋で一番几帳面な
性格であることはみんな周知だ。
誰よりも良美自身が疑問だったに違いない。
この一件だけなら…
何でもなかった。
しかし、良美の洗濯物はたびたび…
行方不明になるのだ。
決まって…ショーツだった。
その度に部屋のどこかから見つかる。
部屋の隅や…他の子のベッドの中…
入れるはずのない机の引き出しなど…。
次第に…良美の精神的安定が崩れていった。
洗濯を嫌がるようになり
口数も減り元気がなくなっていった。
自分の下着が一時的にも行方不明に
なるだけでも嫌だろう。
ましてや、収納するはずがないところから
見つかり、他人が見つけた時の恥ずかしさ…。
気にせんでもいいよ?
そんな言葉も届くはずがない。
そしてあろうことか…
え?(´゚д゚`)?
…私の衣装ケースの中から出てきたのだ。
良美のことは好きだったが
下着を盗むほどのファンではない…。
…良美ごめん、今回は私が無意識に
盗んじゃったかな!(笑)
笑いで励まそうと下着を渡しながら
伝えても…笑顔は見られない。
その代わりに意を決したように…
「ryuko姉さん…すみません…
誰にも言えなかったこと
言ってもいいですか?」
(あなたもですか?💦)
思いつめた良美が私に伝えてくれたこと…。
「あのパーティーの夜…
なんだか気持ち悪いパーティーだったな…
そう思いながら寝ようとしたら…」
その話を聞いた私は…
何かが繋がったような…
いや…繋げたら…
心臓の鼓動を増幅させるような…
疑問から来る恐怖ではなく
「恐怖の言葉」が現実化した恐怖を
抱えていた良美。
私は伏目がちな良美を
元気づけようとしたが
足元から頭に登ってくる
凍り付くような冷気で
フリーズしてしまった。
布団にくるまった良美の耳元に
囁くように楽しそうな女の声…
「ねえ…宝探し…やろうよ…」
声の主は…誰?
…この部屋に誰かいる?
この何とも言えない疑問と恐怖感は
私の思考も心も支配するほどのものだった。
思わず泣きだした良美を
私は自分の心と共に抱きしめた。
…そして…3人目に心を病んだのは
私の同級生…育江(仮名)
この部屋で何が起きているのだろうか…。
うーん…やっぱり
うまくは書けません!!(笑)
地味なエピソードですが
実際に起こると…
少しずつ恐怖感が増してくるんですよ。
そして…育江を通して更に
私の恐怖感も深まっていきます。
少しだけでもヒンヤリを感じていただけたら
嬉しいです…(;・∀・)
中途半端なホラーテイストの需要…
あるものなのだろうか…。
( *´艸`)
P.S
私は、共同物干し場に
下着も気にせず干していました。
…なのに!!
一度も盗まれたことがない!!んです。
好みじゃなかったのかしら?(笑)
ある意味、下着泥棒も恐怖ですよね…。