入院中のこと①


2020年6月のこと

2020年6月20日、私は救急車で運ばれていた。
そのまま私は意識朦朧とした中、入院着を着せられ、左腕に点滴2本と右手の人差し指にパルスオキシメーターをつけられ、首には人工透析をするための管を入れられ、目が覚めた頃には入院して2日経っていた。
死ねなかった。ダメだったんだ。
精神科で処方されていた炭酸リチウム70錠、睡眠導入剤15錠、その他10錠。いろはすのオレンジで飲み込んだのにダメだったらしい。
リチウムの副作用で腎臓に負担がかかるもので、人工透析が必要だった。
入院して3日目、やっと食事が摂れるようになった。
ただ、私はとても偏食だったから嫌いなものを排除して食べていた。
入院して5日目、車椅子だったのが点滴を連れて歩くようになった。体力はだいぶ落ちていて病棟内を少し歩くだけで息が切れた。辛かった…気がする。

退院後のこと

私は、2週間入院して、7月から仕事に復帰していた。
結局、体力は戻らないまま、旅館の仕事をこなした。
食欲もだいぶ落ち、45kgあった体重は38kgに落ちていた。身長は165cmあったので、誰がどう見ても痩けていた。
そして、仕事も休みがちになった。新卒で入ったばかりだったのに信用を簡単に失ってしまった。
8月末、私は仕事を辞めた。仕事を続けられなくなったのは自分のせい。
あの時ちゃんと死んでいたら。

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