ごしごしタオル

先日、体を洗うタオルを買い換えた。正式な名前は知らないが、僕は彼のことを『ごしごしタオル』と呼んでいる。

ごしごしタオルにもいろいろある。硬いやつ、柔らかいやつ。へちま、ブラシなどその他のごしごしアイテム…。肌質などによって人それぞれ好みがあるということだろう。ちなみに僕は硬いごしごしタオルが好みである。しかしながら今まで使っていたものは柔らかめで、ずっと少し物足りないなと思いながら今まで過ごしてきたのだ。

ようやく買い換えた硬いごしごしタオル。僕は抑え切れない期待を胸にバスルームに向かった。

新品の硬いごしごしタオルの袋を乱暴に破って手に取る。一瞬触れただけでも分かる明らかな違い。硬い。黒い。そしてゴツゴツした手触り。これは確実に気持ちいいに違いない。興奮に逸る気持ちを抑えながらせっけんを泡立てる頃には、僕はもうすっかり濡れそぼっていた(シャワーで)

そして、いよいよ僕の身体は彼(ごしごしタオル)を受け入れる。今までとは全く違う感触。彼(ごしごしタオル)が僕の体の敏感な部分(背中とか)を行ったり来たりするたびに、僕の体を快感が走り抜けた。あぁ…気持ちいい…。僕は本能のまま思うままに身体全体をくまなくごしごしタオルで撫で回し、ただひたすらに快楽を貪った。身体から汚れたものが洗い流されていくにつれ、心まで洗われてゆくようだった。どれくらいの時間そうしていたのだろうか?身体じゅうにまとわりついた白いもの(泡)をシャワーで洗い流し、丁寧に身体を拭いてバスルームを後にした僕は、心地よい疲労感と温かい多幸感に包まれていた…。

普段何気なく使っているものですけど、こうも違うものなんですね。ごしごしタオル。皆さまも見直してみてはいかがでしょうか?

いいなと思ったら応援しよう!

うえぽん
よろしければサポートいただけると、とてもとても励みになります。よろしくお願いします。