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慣れが及ぼす悪影響。外の世界に飛び出ないと行けない理由。
「慣れ」は皆に一様にあることだろう。
習慣とも言い換えてもいい。人は普段の生活に繰り返し行われることを自動運転(オートマ)化している。
それは一見すると、作業の効率化を促し、思考の容量を最適化するようにも思える。
つまり、プラスに働きかけるように思えるが、そうとは限らないと、最近思えるようになった。
むしろ、慣れは人を良くない方向へと導きかねないとも思える。
慣れという楽
慣れ、習慣にはどんなものがあるだろうか。
朝起きて必ずコップ一杯の水を飲む。
仕事終わりにコンビニに寄る。
毎日 10kmのジョギングをする。
日々のルーティンや健康のための習慣などがあるだろうが、こういったものも慣れや習慣とも言えるのではないだろうか。
私は普段、大学では化学系のことしかやらない。つまり、専攻している分野の論文しか読まないし、学ぶ意欲もその分野の基礎から最先端の内容になる。
そうやって日々の研究やスキルの向上に繋がる。
化学系について学ぶことや研究することは、いわば慣れのようなもので、私にとって苦でなければ、むしろ好きなことになる。
知らない事を学ぶのと違って楽なのだ。
しかし、それでは可能性の範囲が限られてしまうと、最近気づかされた。
GO OUT の精神
坪田 一男さんの「GO OUT ~飛び出す人だけが成功する世界~」を読んだ。
特に目的もなく読んだ本だが、非常に興味深いと思った。
私の中に最も残るのはT型人材の「深化」と「探索」であり、おそらくこの本の重要なワードである。
簡単に説明すると、深化とは自分の得意とすることを極めることを指し、探索とは自分の認知する世界を超え更にその領域を広げようとする行為だ。
つまりT型人材の縦の棒は深化を表し、横棒は探索を表す。
例えるなら、自動車企業が更に性能の良いエンジンの開発や走破性の優れた車のデザインをするなど、自社の強みをより強みへと向かわせるのが深化。
対して探索とは、自動車企業が自動車産業とは異なる産業(造船、航空機、、)に進出することと言える。つまり、リスクを負いながら新しいことに挑戦する事と言ってもいい。
この新しいことへの挑戦、探索をGO OUT と著者は言い、同時にこのGO OUT が必要なのだとも語っている。
探索と深化の二刀流
慣れとは先にも述べたように、作業の効率化にもつながり、己の強みの成長になる。
しかし、それでは変化の激しい今日の社会では、数々のイノベーションについて行けなくなると考えられる。
習慣を行うのや、深化を行うのは楽だが、それでは不十分。
あらゆることに柔軟に動くためには予め自ら探索する必要がある。