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避難所のことを考えました。

毎週水曜の早朝(7〜8時)に行っている、文化雑談会「トーキョーアーツのれん会」の話題を共有するnoteです。
※今後の予定やおすすめ書籍の案内は最下部にあります。

前回は、東日本大震災、東京電力福島第一原発事故から8年ということで、震災時の話題を話しました。

◎私が当時働いていたいわき芸術文化交流館アリオスの話題。
震災までは避難所指定を受けていなかったが、目の前の公園が広域避難場所だった。
地震後に雪が降り出したので、館内の安全を確認し、ロビーエリアに避難している方々を迎え入れ、その後避難所になった。(避難所になると、毛布や食料等の配布が行われる)
また、隣の市役所の損傷が激しかったので、一時市役所の方々が、劇場事務所で執務するということも起こった。
災害対策本部が、消防署に設置されるまで、事務的な混乱があった。
また、劇場では、舞台さんたちが仮設で電話を用意したり、照明を作ったり、電源を出したり、パンチや上敷を用意するなどして非常に良い動きをした。(普段から仮設・バラシを繰り返しているから動きが早い)
などなど、書き連ねると、延々と続きますので、このへんで。
詳しくは、こちらの本にまとめてあります。
▼「文化からの復興〜市民と震災といわきアリオスと」
http://bit.ly/noren-bunkakarano
※執筆者全員が印税放棄して本の単価を抑えています。
(お読みになった方には、感想などもお知らせいただけると嬉しいです!)

参加者からは、
* ADHD/発達障害の人、こだわりが強く避難所で生活できない人もいる
* 東日本大震災のときは、当事者で集まって、誰かの家に身を寄せるということもあった。
* 自分は何がないと生きていけない、というこだわりが、避難所生活では単なるわがままに見える
という声も出ました。(なかなか気が付き難いですね)

* また、避難所では(特に原発事故は)、刻一刻と変化する情報入手が重要なので、WiFiや充電環境が大事だということ。
* 劇場の対応としては、チケット払戻しの対応が非人間的(顧客は高齢の方が多いのに、劇場窓口まで来ないと返金しないなど)だった劇場もあった。などの話も出ました。確かに、非常時のチケット払戻しについての対応も、柔軟な視点で見直す必要がありそうです。

◎イザ!カエルキャラバン!
また、防災訓練とおもちゃの交換会「かえっこバザール」が合体した「イザ!カエルキャラバン」の話題も出ました。(阪神淡路大震災10年で開発された仕組みで、震災時の経験がワークショップ化されています)
▼イザ!カエルキャラバン!
http://bit.ly/noren-iza

◎自治的な防災活動としての消防団が維持できなくなってきた地域もあり、総務省で「自主防災組織」という取組も始まっているという話題もありました。
自主防災組織:総務省が助成金を出すなど推進している。(町会で消防団を維持できなくなってきた地域もあるので。)
▼自主防災組織の手引き(PDF)
http://bit.ly/bosaitebiki

そんな話題のあとだったからか、街なかでこんな↓消防団のパンフレットを見つけ手にとってみました。
▼消防団PRツール(ちゃんと編集されていて読みやすい!)
http://bit.ly/shoboPR
「へぇ!」と思うようなことが多く、消防団のイメージがつかめました。

◎また、今後のれん会の夜のバージョン(何度かやっていますが)を考えようか、という話題になり、実は、この朝の会を始めるずっと前(90年代後半)に、「下町アーツのれん会」という名前で、ゲストスピーカーを招いて、ゲストのプレゼンと議論する会を定期的にやっていたということを話し、そういう場を復活させるのもいいかと話したところでした。

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【今後の予定】
3/20 両国門天ホール
3/27 PUBLIC HOUSE 渋谷
4/3 Syuz'genオフィス(西日暮里)
4/10 PUBLIC HOUSE 渋谷
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—今月のおすすめ書籍—
ビジネスモデル2.0図鑑
近藤 哲朗 (著)
http://bit.ly/noren-bmzukan
一言コメ:どうやってマネタイズしてるの?って図解がわかりやすい!
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