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千切りキャベツに敗北、を受け入れる。
いつからかキャベツの千切りを当たり前に買うようになった。
いわゆる、カット野菜だ。
絶対に丸ごとキャベツを買う方が安い。
そんなことわかってる。
でもキャベツを千切りするのは嫌い。
スライサーとかもあるけれど、あれってキャベツのかたまりをスライサーにかけないといけない。
私はキャベツの保存方法として、一枚一枚、葉をむいた丸い状態が良いのだ。
ざっくり半分とかに切ると、切り口がすぐに黒くなるのが許せないのだ。
そんなこだわりがあるから面倒くさい。
でも、一枚一枚剥くのが嫌い。
キャベツをカットするのがそもそも嫌い。
(千切りは人並みにできる。)
でも野菜は取りたい。
そんな葛藤をしながら、キャベツを自前でカットしている日々が結婚後、何年も続いていたけれど。
あるきっかけで、もうキャベツの千切りは買って良し!と腹をくくった。
以前、義母が我が家に数週間泊まりにきたときのこと。
朝食に私は特にサラダを出さないのだけれど。
(ご飯にみそ汁、もしくはパンにコーヒー+ヨーグルトと目玉焼きにハム程度)
ある日義母が我が家の近隣に住む親戚のところに顔を出し、世間話で
「うちのお嫁さんは朝食に野菜を出さない」といったことを話したようで。
それが夫の耳に入り、わざわざヨソでそんな事言うなと私の目の前で親子の大ゲンカ勃発。
私はただただ、ボーゼンとするばかり。
次の朝から私は、ちぎりレタスかキャベツの千切りを義母に出すようになった。
もちろんキャベツはカット野菜の。
朝からキャベツの千切りなんて、してられるか。
もう、これはきっかけでしかないんだけれど。
野菜が高騰した時はカット野菜を買っていたし。
お手軽野菜に何度かお世話になってるうちに、もう千切りキャベツは買う!ことにした。
できるだけ手作りしなきゃ、手をかけなきなゃと頭のどこかで常に思っている。
そしてひと手間かければ、安くて美味しいものが食べられるのもわかってる。
でもそのひと手間が面倒くさい・・・。
だから千切りキャベツを当たり前に買うようになった今、
私の中では千切りキャベツに敗北した感じ。
千切りくらいチャチャッとしなさいよ!という私と。
簡単に使えるものは使いなさいよ!時短時短!という私。
ひとえに私の面倒くさがりが原因。
わかってはいるけれど、今はラクできるものはラクしちゃう。
だって、面倒だから今日はサラダなし!よりはやっぱり野菜は取るべきだし。
私の面倒くさいが原因で家族の食生活に偏りが出るのは健康上、もちろん避けたい。
ならばカット野菜、万々歳じゃないか。
これって、甘えかな。逃げかな。怠惰かな。
未だに少しだけ葛藤しつつも、今日も私はスーパーで、千切りキャベツの袋を当たり前のようにカゴに入れる。