尊敬する人|白瀬歯科医院〜悩める僕と大好きな歯医者さん〜|連載小説?
僕は先生を尊敬している。
今日は先生にそれを伝えよう。
「先生は正義の味方だね。人の命を救っているんだから」
先生は照れながらこたえた。
「僕は虫歯を削っているだけだよ。正義の味方だなんて大げさだな」
先生のそんな謙虚なところも僕は大好きだ。
ただ先生はまんざらでもなさそうな顔をしている。
僕は恥ずかしくなって、手元にあったファイルで顔を隠したんだ。
そうしたら先生は慌てて僕に言った。
「待つんだ!それはいけない!中は見ないで僕に渡すんだ!!」
僕が驚いてそれを