【幼児教育】届けること、届け続けること
クラスの子どもたちがなかなか私の話を聞いてくれない。
どうしようと悩んだが、「ちゃんと言葉を届けているか」、という問いが自分の心に引っかかった。
「お片付けしようね」
「お名前呼び始めてもいいですか?」
「お話きいてください」
どれぐらい心を込めて言っただろうか。
どれぐらい子どもたちの心に届くよう手を伸ばしただろうか。
ただ言葉を発するだけでは、きっと音が室内に響いているだけ。
帰りのサークルタイムでふと言った。
「なんかかなしくなってきちゃった。おはなしきいてもらえないと、せんせいもかなしいよ」。
本音だった。ため息も出ていた。
子どもたちはじっと聞いていた。じっと私の目を見つめていた。
自分の心を見せること。心から心へ届けること。届け続けること。
それが「おはなしをする」ということなのかもしれない。