「ハードボイルド探偵モノ」って、やっぱカッコイイよね~劇場版『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』~
新しいアニメがスタートすると、可能な限りチェックできるものはチェックするようにしています。
『風都探偵』との出会いも、たまたま新しく始まったからとりあえず録画しておいた、というもの。
最初は「仮面ライダーモノ」であることすら知りませんでした(そもそも『仮面ライダーW』を見たことがなかった)。
で、見たところ「これは面白い」と。
そもそも仮面ライダー(というか特撮)が好きですし、キャラクターもひとりひとり魅力的で、絵もキレイで、アクションも良くて。
なによりも「探偵モノ」の雰囲気が、非常に私の好みとマッチしたわけですね。
……そんなテレビアニメ『風都探偵』の話はさておき。
『風都探偵』の劇場版が公開される!
仮面ライダースカル、良く知らないけどなんかカッコよさそう!
これはとりあえず観なければなるまい!
ということで、観てきました。
「おやっさん」こと鳴海荘吉、ファッションはもちろん、生き様や言動もまさに「ハードボイルド探偵」って感じで、一目で気に入っちゃいましたね。
仮面ライダーシリーズの「おやっさん」と言えば、どうしても立花藤兵衛のイメージがありまして。
決めるときは決めるんですが、基本的には敵に捕まったり、ちょっとコメディ的な役割をしていたり、と仮面ライダーにとって「心強い味方ではあるんだけど」って感じ。
それが鳴海荘吉の場合は、自分自身が強いし、若者を導く度量もあるし、立ち居振る舞いもかっこいいし……。
「男が惚れる男」ってやつでしょ、これは。
そんな感じで、鳴海荘吉のカッコよさを堪能しました。
まあ、ストーリー的にはああなるだろうな、というのは予想していましたので、残念ではありましたが……。
鳴海荘吉の心は、『仮面ライダーW』の主人公である翔太朗とフィリップに引き継がれたわけですからね。
これで良かったんですよね、うん……(自分を納得させている)。
あと『風都探偵』のキメ台詞である「お前の罪を数えろ」。
鳴海荘吉が言うと、翔太朗とはまた違った重みが感じられて。
カッコいいんですよ、これが。
この「お前の罪を数えろ」、敵に向けてだけでなく、自分にも向けて言っているんでしょうね。
鳴海荘吉の場合は、敵になってしまった相棒を殺してしまったのが罪。
さらに『風都探偵』では、翔太朗、フィリップ、ときめといった登場人物たちも、心になにかしら「罪」的なものを抱えており、それが絆をより強める力となっているのでは、と感じています。
「お前の罪を数えろ」は、この作品のすべてに関わる重要なキーワードなんでしょうね。
……で、今劇場版を公開したということは、テレビアニメの2期も期待していいんでしょうか。
ねえ、お願いしますよ、東映さん。