映画『矢野くんの普通の日々』~「超絶イケメン」系じゃない恋愛映画はひさびさに観たかも~
普通に暮らしていてもケガに見舞われる不幸体質の「矢野くん」と、超心配性の「吉田さん」が繰り広げる、青春恋愛映画。
以上。
男性ひとり客が私以外にも1名いたので、心強かったです。
……て感じではありますが、思うところもあったので。
男の子が「超絶イケメン」「学校のアイドル」的な存在ではない恋愛映画は、ちょっと久しぶりに観た気がします。
記憶に残ってないだけかもしれませんが。
もちろん演じている役者さん(八木勇征さん)はイケメンですが、設定的な話です。
で、この矢野くんは、歩いているだけでもすぐケガをする不幸体質って設定なんですが……マンガなら笑えるんでしょうけど、実写で見るとどうしても苦笑いしてしまいますね。
ちゃんとコミカルな感じで演じていたので、まだ割り切って観られましたが。
矢野くんが自分の頼りなさにちょっと落ち込むシーンとかあるんですが、このへんは「男らしさ女らしさ」みたいなものに敏感な人が見ると、やっぱり頭に来るんですかね。
個人的には「好きな女の子には頼りにされたい」っていうのは、本能的なものかとも思うんで気にならないですが。
そんなふうにちょっとだけ深く考える感じのシーンもありましたが、全体的にはとくに何も考えず、ぼーっと楽しむのが正解の映画だと思います。
素直に「これからどうなっちゃうの?」みたいな、ドキドキしつつ楽しめばいいんじゃないでしょうか。
それにしては、ちゃんと「どうなるのか」が説明されない部分も多くて(友人男女の恋愛とか、恋愛に興味がないとしつこく描写される女の子とか)、ちょっとモヤッとするところもありましたが。
あと「橋の上からそれなりに早い流れの渓流の中にいるザリガニは見えないだろ」「そもそもザリガニはドブ川に近い場所に住んでいて、冷たい渓流にはいないんじゃないか」という点は、田舎出身者としてめちゃくちゃ気になってしまいましたね。