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みえないひかりがみてみたくて

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探してもいなかった。でも真夜中に突然の光が見えたかのように現れた女の子。その心が欲しくて、男は寿命を失う。でも本当は遠い昔から決まっていた。二人が出会い恋に落ちることは。二人に残…
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#音楽サークル

恋するピアノ#06

正直な気持ちで言うと
どんな大学生活における日々や
どんな授業よりも土曜の2限の
ひかるとの時間は
僕の楽しみになっていた。
いつも僕よりも先にそこにいて
決まってピアノの前に座っている。
だけど彼女のピアノは聴いたことがなかった。入る前に聴こえてくることもなかった。
音楽はやりたいときに好きなように自由に
それがいちばんの音楽の魅力だと楽しさだと
思っていたから、弾いてほしいと
僕から言うことも

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苦味と甘味#08

いつもどちらもなくまたねなんて言葉もなく解散するのだが、この日は違った。
「ちひろこのあと時間ある?」
久々に会えたこと、そして僕はこの後
もし予定があったとしても彼女には
それを言わなかっただろう。
純粋に嬉しかった。
「うん、あるけど、どうして?」
「んー、一緒にほろ苦い思い出を作りにいきたいなーと思いまして。」
「ほろ苦い思い出?」とおうむ返しをしてしまったが、
すぐに脳裏を過ったのはまた会

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悪夢からの救済#09

僕はよく悪夢をよくみる。
それはそれはとてもつらい。
誰だってそうだ。見たくないような夢を見るときくらいある。
それに反して、幸せとまでは言えないけれど、それに近い夢やなんでもない夢をみるときもある。
ほぼ365日、眠りつくと目を覚ますその時まで夢を見ている。
いつもの使い古された僕にとってはすごく心地の良い薄いブルーの毛布の感触を確かめて
それが夢だったと気づく。
ものすごく現実に近いような夢か

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僕が選ばれた理由#11

いつもの奥のテーブルに座る。
いつものコーヒーを注文する。
どうして僕がギターを選ばなくちゃ
いけなかったのか。嫌だったわけではない。
彼女にとっては僕の音は特別な音として
響いたのだろうか。
適当な理由で選んだ訳じゃない。
そう言っていた。
人思う故に我あり。
これは僕の座右の銘のひとつだ。
座右の銘なんだからひとつでなくてはならないなんて決まり文句は聞き飽きた。
幾つあったっていいじゃないか。

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