優しさの二律背反。
優しさに囲まれた環境で育った自分と、
優しさに飢えた過去を持つ自分。
この二律背反から生じる摩擦は
人を幸せにも不幸にもする。
人から受けた優しさを考えずに
身勝手な行いを繰り返し、
相手を振り回す自分。
そんな堕天使になるには
まず受動的に優しさを吸収しようと
積極的になる必要がある。
そこで重要なのは、如何にして
相手に内発的な優しさを感じさせようと
考える事だ。
自発的に優しさを出すよう導くために。
優しさの主導権を自分が握りしめれば
後は土台を崩したり、そもそも土台も
無かったことにしたり
過剰さを演出したり回避すればいい。
そういう風に優しさを操縦する事でのみ
安心できない堕天使としての自分を裏返せば
自然体でいる事への不安や恐怖心が現れる。
結局素の自分でいられる時が自信家で、
仮面で惑わす事でのみ安泰を手にしたい自分は
優しくされて自己愛を強めたいんじゃないか。
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