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【小ネタ】dカードPLATINUM ~プラチナの巨塔から見える風景~

「dカード PLATINUM」の正式アナウンスがあった。

SBIグループには興味がないので、他社とは比較していないけれど、第一印象としては、ちょっぴりイイ感じ。


「還元率が、プラチナ級」
がキャッチコピー。消費税20%、株式譲渡益税30%への噂がある中で、20%還元程度でプラチナなんだろうか?と多少疑問に思う。

「手に届きやすいプラチナ」
という、高額な年会費にしないという方針もある。

カード名称はともかく、小ネタとして要点を整理した。




dカード PLATINUM概要


今回のアナウンスのキーメッセージは以下。

「dカード PLATINUM」は、年会費は29,700円(税込)で、ドコモご利用料金の最大20%ポイント進呈など、「dカードGOLD」よりもさらにポイント還元の特典を強化し、「プライオリティ・パス」やドコモのエンタメサービスにおける優待施策など、プラチナカードならではの魅力的な付帯サービスが充実した、ドコモならではのプラチナカードです。

https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2024/11/07_00.html


ドコモ利用料金割引が10%から最大20%へ、プライオリティ・パス付、クレカ積立で最大3.1%還元。まあまあだが、特徴はあまりない。

明らかにdocomoユーザー向けのポイント投資用のカードだろう。回線が他社に流れるのを防ぐ防波堤のような役割もある。

これで、ドコモ&マネックス陣営の残りのピースは、ドコモ銀行だけになった。普通預金金利0.33%ぐらいで、出てくることを祈る。もう松井銀行は、0.31%だし、楽天銀行は、0.18%だ。最遅組で、0.2%以下だったら悲しい。

注意したいのは、

dカード PLATINUMのポイント還元率が高く、付与ポイントで年会費をリカバーできるとしても、docomo回線、ドコモ光のコストと品質自体がどうなのかという問題。

とはいえ、クレカは、既に投資基盤の重要な要素だ。

マネックス派投資家として、一旦は前進あるのみ。もはやうしろには道がない。利用してから評価しようと思う。

ローコンディション・ローリターンだ。ポーカーの役を高めるように、ハイコンディション・ハイリターンを狙う。

なので、またカード変えなきゃ。やっとシンdゴールドカードへの変更が終わったばかりなのに。。。知っていたことだけど、順番がおかしい。

発表では、カードシステムの更新があり、この順番になったと説明されていた。シンゴールドカードとプラチナカードを同時にリリースして欲しかった。

PLATINUM化の注意点

ザっとアナウンス資料を見て、不明点を3点、念のためにドコモの有人チャットで確認した。意外な回答が1つ確認できた。

〚確認事項〛
・PLATINUMへ切替えた場合、今年の利用分(25年度配布分)のGOLD年間ご利用額特典クーポンはどうなるか?
・PLATINUMは切替申込み後、どれくらいで発行されるか?
・ゴールドカードからカード番号が変わるか?

GOLD年間ご利用額特典クーポンは、もし、12/15までに、PLATINUM切替すれば、PLATINUM年間ご利用額特典クーポンとして来年付与される!つまり、今年、400万円(使ってないけど。。。)利用していたら、4万円のクーポンになるということ!

他の2つは、通常の審査状況であれば、1~2週間で発行。カード番号は変わるとのこと。

だから、おそらく11月25日(月)初日に申込みするのがベストだ。

審査通るかな?

あとは、ゴールドカードの今年度の利用料金を確認した上で、「dカード PLATINUM」提供開始記念キャンペーンを最大化(入会翌々月末までのお買物金額)する為にも、11,12月は買い控えする戦略も必要だ。

基本情報として、
年間利用額の期間は、202x年12月16日~翌年12月15日までのお買物額累計。カード支払いは、毎月15日締め、翌月10日支払いのルールも、再認識しておく必要がある。


PLATINUM化の有効性

年会費の損益分岐点については、パターンが多いので他のコンテンツにお任せする。PLATINUM化の有効性は人によるとしか言いようがない。個人の要件で変わる。

dカードPLATINUM化の前提条件を5つあげる。

・メインの光回線とモバイル回線をdocomoにする。
・メインのクレカを、dカードにする。
・メインのポイントをdポイントにする。
・マネックス証券の新NISA口座でファンド積立をする。
・NTTの株主になる。

生活の支出の大半を任せる金融基盤になるのだから、監視、監督する意味でも、NTTの株主になっておきたい。現在なら2万円以下で株主になれる。

一番、難しいのは、投資だ。オルカンを月10万円、15年間クレカ積立するだけなんてわけにはいかないハズだ。ココは個人で戦略が異なる。私の場合は、NISA口座はメインの投資口座ではないので、マメに利確し5%ぐらいで回している。

また、ポイント最大化の条件は、クレカ月20万以上(クレカ積立対象外など制約あり)の利用が必要なので、個人的には微妙だ。


自分への備忘録の意味を含めて、有効性維持の為の注意項目を3つ上げておこう。

🔳ドコモ3回線とドコモ光回線の維持
これが維持できないと、ポイ活契約が微妙になり、ポイ活契約を外すことになると、芋ずる式に年会費リカバリー用のポイントが減っていく。

🔳マネックス証券でのファンド・クレカ積立
マネックス証券のクレカ積立で年間最大37,200pある。ただNISA枠を使い果たしたら、効果が減る。投資銘柄選択も月10万円積立継続も、なかなかハードルが高いだろう。

🔳年間利用額特典
1万~4万円リカバリーできる。個人的には2万円が限界だろう。クレカの消費が減れば、目減りする。

良い点と残念な点

あくまで自分視点の評価で良い点、残念な点をまとめた。私は株主でもあるので、docomoさんへの要望も書いた。

〚良い点〛

・プライオリティ・パス付
回数制限ありだが、うれしい。
dカード PLATINUMのデザイン
ゴールド同様、「つながり」や「広がり」を感じる波紋デザインを踏襲。好みの問題だけど、平凡すぎてワクワクしない。でも楽天ブラックやdゴールドにはある、余計なIDなどのアイコンを表面から削除した点が良い。願わくば、d CARD PLATINUMの文字はバランスが悪いので、文字はdocomoだけにして欲しかった。残念。カードの質感は和紙風でもあり、良さそうだ。デザインだけならVISA一択。
・マネックス証券でクレカのファンド積立で最大3.1%
%アップはうれしい。ただ、さまざまな条件により、月5万までが3.1%だとか、細かい制約がある。すぐにポイ活契約を始めていた場合、「dカード積立開始記念キャンペーン」(初回積立買付月から最大3ヶ月間6%還元)が終わった時期から、切れ目なくスタートできる。
・年間ご利用額特典の200万以上が復活
年300万円以上も使わないと思うが、拡張されたのがうれしい。クレカのファンド積立分は対象外だったり、dカードでの税金支払いのメリットがなかったり、全体としては、まだ改善の余地がある。

〚残念な点〛

・条件が複雑でわかりにくい
個々の条件が非常にわかりにくい。オールインワンでシンプルな条件にして欲しい。説明の注釈は20個を超える。特にドコモ利用料金の最大20%ポイント進呈が難しい。1,000円単位の評価で端末分割金などは対象外だ。また家族回線は、家族カードで落とさないと対象外になる。個々に付与ポイント上限や、毎月のショッピング利用金額によっても変化する。
複雑な損益分析を元に決めているのだろうが、民間ではない官僚的な制度設計の印象を感じる。
・マネックス証券と連携の意義が希薄
ドコモ視点で相乗効果を感じない。別会社のままでも、この内容なら実現できた気がする。マネックス証券側の株主優待で、何らかのdポイント還元策が最低でも欲しい。
・プラチナカードとしての特徴がない
現状では単なるdocomoユーザー向けカードだ。他社のオリーブラウンジ優遇のような付加価値が欲しかった。コンシェルジュ機能はなくてよいが、他社と比較し、ショッピング、トラベルが弱い。
他のクレカの特典でついているのでダイニングby招待日和は知っているが、経費で落とす接待用という印象がある。1人分1万円お得といっても、2人1万円で食べたいと思えるお店がほとんどなかった。
dカードケータイ補償などの保険も、有効性を感じない。ケータイは量販店のカードで購入した方がお得度を感じる。

〚docomoさんへの要望〛

・dポイントクラブの改善
dポイントコードの提示が面倒。dポイント加盟店が少なく恩恵が少ない。
・TSUTAYA SHARE LOUNGE 30%還元
・kindleアンリミテッド 30%還元
・条件付きスゴ得コンテンツ無料
・条件付きdマガジン無料

などを追加でお願いしたい。

〚個人的な課題〛


・ポイ活プランのギガ無制限を使い切れていない。
・クレカ還元率2%以上を基準にして、dカードへさらに支払を集中させ、不要となったクレカを解約する。


まとめ


『白い巨塔』という有名なドラマがある。まだ小学生だったが、昭和版を家族で見ていた記憶がある。

dカードPLATINUMは、上へ上へとポイントを積上げ、そそりたつ、まるで白い巨塔だ。

逆に、クレカ利用額や、ファンド・クレカ積立などを高位に保持できない場合は、徐々に土台から崩れる砂上の楼閣と化す。

dカードPLATINUMをまとめると、ゴールドカード同様に、

基本ポイント1%+年間ご利用額特典(上限4万円まで)により、還元率2%を目安とするカード

であり、更に制約条件をすべて満たし、特典ポイントで、

docomo通信料の家庭(ドコモ光)、野外(1回線分ギガ無制限)のコストリカバリーするカード

制約条件:eximo ポイ活、マネックス証券NISA積立、みんなドコモ割など

として活用するクレカだと理解した。月2万ポイント程度あれば、家庭の通信コストゼロ化できるので、通信無料化の魔法カードになる。

つまり、docomo回線が楽天等と比較し割高であっても、その割高分をコストリカバリーでき、ドコモ経済圏で安心して暮らせる基盤となる。

更に、
・プライオリティ・パス(年間10回)
・ライブ・スポーツイベント興行の優待(詳細不明)

など多少の付加価値がある。

dカードPLATINUMで、携帯ユーザーの流出を防ぎ、NTTの金融事業の業績が上がれば、dポイント高還元、ファンド積立での差益、NTT株価上昇の3重どりが可能だ。


[2024.12.12追記]プライオリティ・パスの登録

dカードPLATINUMは、すぐに申し込んだので、1週間未満で発行された。後日、プライオリティ・パスの登録をしたが、最悪だった。

docomoのサイトから、インビテーションコードを入手して、プライオリティ・パスのサイトに遷移し登録するのだが、PCのChrome、Edgeブラウザーでは入会画面(何かの設定の問題?)が表示されず、スマフォ(アンドロイド)で登録する必要があった。

画面仕様としては、プライオリティ・パスのサイトに遷移後、居住地の項目に日本と入力すれば、dカードPLATINUMの申し込み画面を出すようだ。

登録画面は、英語の画面をそのままマルチランゲージ対応させていて、スマフォでは非常に入力しずらい。住所は英語表記で入力する。またカード情報のすべてを入力するので非常に怖い。途中でやめようか迷った。

docomo側には、何の情報もなく、Priority Passのメール(日本語可)窓口にサポート頂いた。登録のユーザーガイドもない。今回の特典はプラスチックカードの発行はなく、デジタル会員証のみだ。それさえ、docomo側は何も情報を持っていなかった。docomoの対応にあきれた。

【今日のひとこと】


友よ!機は、熟した。

(1983年、IBMマルチステーション5550のCM、渥美清のセリフ)


「1台3役」
・日本語ビジネス・パーソナル・コンピューター(要は表計算)
・日本語ワード・プロセッサー
・日本語オンライン端末


ドコモ&マネックス派の投資家よ!
機は、熟した。

資産形成のど真ん中にdカード PLATINUMの巨塔を立て、

dカードPLATINUM1枚3役
・ポイント生活
・高速通信基盤
・長期資産形成

生活、情報、お金へのアクセスをワンランク上げるPLATINUMの巨塔から見下ろす風景を、想像せよ‼️

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逢坂リュウ
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