投資と茶道 ~人生を豊かにする新しい投資~
ご縁があり、茶道の体験レッスンを受け、
投資との関連性を感じたのでまとめてみた。
私にとっての茶道具は、おもちゃだ。
子供の頃、親からもらった壊れた茶筅で、夏休みの宿題の工作を作ったりしていた。
体験レッスンへ行く前にいくつか動画を見た。
中田さんの動画が興味深かった。
茶事とは?
中田さんの動画で、
茶事は、お茶の提供がメインでなく、
天下人が恐れをなすほど心をつかむ儀式
であり、
『客の為だけの1日きりのオートクチュール美術館』
という定義が腹落ちした。
(参)「茶事」と「茶会」の違い:
茶事は、食事やお茶のお点前(茶をたてること)を含めたフルコースの茶会
参加した体験レッスンは、90分で、
お点前の解説と、書籍の紹介、季節の行事などのお話を聞けた。
ルールを忠実にこなせばよいというものではなく、お稽古を通じて徐々に深めていくものらしい。
樹木希林さんが出演された映画「日日是好日」(2018年)の話題になった。映画では、町の茶道教室に通い続けた約20年間の日々が静かに描かれている。映画館で見て、あの世界観へは自分は入れそうにないと感じていたけれど、茶道教室の雰囲気をかなり忠実に描かれていると先生が言われていた。
あたらしい茶道とは?
体験レッスンで推薦された本も読んでみた。
絵、写真が多く、わかりやすい入門書だった。
茶道を要素分解して、1つ1つ説明されている。
この分類にも、投資との共通性を感じるが、
なぜか、茶道→投資に変換しても読めた部分があった。
たとえば、こんな文章がある。
さらに、
投資での選択肢の自由度や懐の深さ、社会とのつながりなど共通点が多かった。
つまり、本質的な部分が、
茶道≒投資なのではないかと思った。
本書のキーメッセージであるシン茶道だが、
個人のスキを基準にする
好きな服装、好きな道具で自由な発想の茶の湯へ変化するということだったが、それでは新しくないと思う。まだまだ古い慣習に縛られ、従来の枠から出るのが難しいように感じた。
茶道の枠組みにVRなど新しい要素を個別に取り組むのではなく、スクラップ&ビルドして欲しい。
茶道を、もっと細かく細分化したのち、他の物と合体して、投資信託やファンドラップのような別物としても発展させて欲しい。
体験レッスンの最後に、茶道の現状と未来について質問してみた。
先生は、難しいお顔をされた。
何度となく自答し、まわりにも答えている、そんな表情だった。
少し間をおいてからの回答の要旨は、
こんなかんじだった。
『業界全体の高齢化などで茶道界は衰退している。
高齢の先生たちは、まだまだご健在だが、若い層に移りつつもある。
こんな時こそ、変わる大きなチャンスがあると思う』
なるほど。
投資とも共通するなと思った。
みんなが注目する株価高騰時ではなく、
難しい条件が重なり、不透明感のある時こそがチャンスだ。
まとめ
引き算の美学が凝縮された世界観
こういう美しい世界にこそ、
お金を使おうと思う。
体験レッスンの帰り道に、1つ思いついた。
IFAは、茶道教室を兼業したらよいのでは?
約25年前、仕事の案件で、ミシン教室でパソコン教室を兼業してもらい、ミシン教室でPCを販売する商流を提案したことがあるけれど。。。
ミシンとパソコンよりは、お金とお茶は相性が良いと思う。
裏千家認定金融アドバイザーと、
和菓子をつまみに、コーヒーよりもカフェインを倍(128mg)含む濃茶を飲んで、脳を覚醒させて、
ポートフォリオのリバランスなんかを話してみたい。
【今日のひとこと】
「こうしてまた初釜がやってきて、毎年毎年、同じことの繰り返しなんですけど。でも、私、最近思うんですよ。こうして毎年、同じことができることが幸せなんだって」
(映画「日日是好日」:武田先生を演じた樹木希林さんのセリフ)
日日是好日を応用して、
投資成果の良し悪しで一喜一憂せず、
あるがままを良しとして受け入れる。
これが、人生を豊かにする新しい投資スタイルと悟った。
年年是好富(ねんねんこれこうとみ)
年々富が増えないが減りもしない、
日々平穏に努める投資スタイルを、
確立しようと思う。
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