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日本一“記憶”に残る宿 桃岩荘への旅をオススメする理由|北海道・礼文島
「行ってらっしゃい!」「行ってきます!」
社会人になって人との交流も減り、リモートワークで人と対面で話すこともほとんど無い。何か新しいことを始めたいのに、行動するのが怖い。将来の不安を理由に動けない大人たちへ「日本一”記憶”に残る宿」を紹介しよう。その宿は日本最北端の島・礼文(れぶん)島にある。
きっと、ここに行けば何かが変わる。
あなたの人生に“電気ショック”を与える旅を経験して欲しい。
多くの旅人を魅了する宿・桃岩荘(ももいわそう)を紹介する。
礼文島ってどこ?
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礼文島は北海道の最北端・稚内港からフェリーで2時間。人口約2,300人の小さな島。
島は花の浮島と呼ばれ、夏には約300種類の高山植物が咲く。花の魅力を満喫するため、7つのトレッキングコースが整備されている。どこも無理なく気軽な気持ちで歩けるのが丁度良い。
名産品はホッケとウニ。
利尻昆布を食べて育ったウニは身も大きく甘味も強い。ホッケは礼文島名物ホッケのちゃんちゃん焼きが有名。炉ばたで皮面を焼いたホッケに味噌とネギを混ぜたネギ味噌を合わせて食べるのがすごく美味しい。景色から食事まで贅沢な時間を過ごせる。
“旅の我が家”旅人に愛される名宿 「桃岩荘」とは?
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礼文島・香深(かふか)港に入港すると旗を振る若い男たちが見える。彼らは旗を振って「おっかえりなさーい!」と大きな声で僕らを歓迎する。彼らは桃岩荘の“”ヘルパー”と呼ばれるお手伝いさん。宿までの送迎や掃除、島の紹介や豆知識まで教えてくれる何でも屋。初めて桃岩荘に来た人は彼らの熱量に宿へ着く前から驚くことばかり。日常では味わえない「夢の国」へ足を踏み入れることになる。
桃岩荘へ行く途中、トンネルを抜ける間に桃岩荘では必要のないもの「知性・教養・羞恥心」を置いていく必要がある。桃岩荘を100%楽しむには、恥ずかしい自分や仕事の地位もいらない。無邪気にはしゃぐ“好奇心”が必要なのだ。
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桃岩荘は礼文島の西海岸にあるため、晴れた夕方には夕日が眺められる。水平線の向こうに落ちる夕日をボーッと見ることは日々の生活ではあまりない。何気ない時間を過ごせるのも桃岩荘ならでは。桃岩荘は日々の疲れを忘れさせてくれる。
みんなで歌って、踊って、楽しむ!ミーティングの時間がやってきた。
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19時過ぎ。桃岩荘名物「ミーティング」が始まる。ミーティングはかつて、多くのユースホステルが地元の紹介や宿泊者同士の交流を目的に行われていた。しかし、今も昔ながらのミーティングを続けているのは桃岩荘だけ。はじめて出会った人とも気付けば一緒に歌って、踊って、笑って笑顔になれる。1人で桃岩荘に来ても十分楽しい。桃岩荘は22時で完全消灯。朝6時の起床時刻までゆっくり休める。
誰かに伝えたくなる! 桃岩荘のお見送りが泣ける
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巷では「変な宿」と呼ばれる桃岩荘でも、多くのリピーターを生み出す感動の別れがあった。玄関前で実施される「お見送り」は朝から元気いっぱい。旅立つ仲間の姿が見えなくなるまで桃岩荘から声を届けてくれる。港までは一緒に乗船する人と徒歩で向かい、礼文島の魅力を最後まで堪能するのだ。
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香深港に着いて荷物を受け取った後、お別れはこれだけでは終わらない。フェリーの外デッキに集まると、ヘルパーとホステラーが港に勢揃い。桃岩荘で歌った歌と踊りで島を離れる仲間を最後まで見送る。
「行ってらっしゃい!」「また来いよー!」
「行ってきまーす!!」「また来るよー!」
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港から船が遠く離れても、姿が見えなくても、港から掛け合いの声が聞こえる。その光景を思い出すだけで涙が込み上げてきた。
実は、桃岩荘は「心が暖かくなる宿」なのかもしれない。対面だからこそ感じる言葉の重みを肌で感じられる。
まとめ
あなたは初めて会った人に「行ってらっしゃい!」と伝えたことはあるだろうか。最初は驚くことばかりの桃岩荘だけど、少しの勇気と好奇心があれば最高の時間を過ごせる。桃岩荘は6月1日から9月30日まで営業中。きっと、あなたも友達に話したくなるはず。
ぜひ。桃岩荘を訪れてみて。
名称:桃岩荘ユースホステル
住所:〒097-1201 北海道礼文郡礼文町香深
営業期間:毎年6月1日から9月30日まで
宿泊料金(1泊):
YH会員:3,300円 一般:3,960円