2023年3月21日、野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は米マイアミのローンデポ・パークで決勝が行われ、日本が前回王者・米国を3-2で下し、2009年第2回大会以来14年ぶり3度目の優勝を果たしました。胴上げ投手になり、MVPを獲得した大谷翔平選手が、円陣の声出しで発したのが冒頭の言葉です。
一瞬の喜びのために365日、努力を積み重ねるアスリートの姿勢に、思わず勇気や感動をもらっている方も多いはず。
今回は、スポーツジャーナリスト吉井妙子さんの著書『神の肉体』をご紹介。
スピードスケート選手の清水宏保さんが未知なる領域に到達するため、前人未踏のトレーニングに挑み続けた軌跡を描いています。
いくつか印象に残ったポイントをご紹介。
スポーツは勝ち負けがはっきりしていて、試合が定期的にあり期限も決まっています。目標を設定し、準備して行動し、終わったら振り返る。そうしたPDCAのサイクルを高速で回すことが可能です。この特性によって、アスリートは、思考回数・試行回数が共に多く、研ぎ澄まされた本質的な言葉を多く持っているように感じました。
自身の怪我に直面しつつも、日々コツコツと地道なトレーニングを積み重ねる。そして、本番で結果が出せなかったとしても、言い訳をせず、悔しさを背負いながらも昨日よりも一歩でも前に進むためにトレーニングに励む。このような考え方や姿勢は、スポーツだけでなくビジネスや日常生活にも応用可能だと感じました。何かを極めたいと思う方には、イチオシです。
今回の一冊は、毎月社内で定期的に本の紹介をすると宣言した際、社内メンバーからオススメいただいたものでした。様々なジャンルの本を読もうと思っても、結局は自分の好みに偏りがちなので、信頼できる方からの推薦はとてもイイですね。
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