感想『学校アップデート』堀田龍也ほか
教育現場の変化すべき方向について書いてあるし、考え方合うし、良さそう!と思って飛びついた本。まさかうちの製品が載ってるとは思わなかったのだけど。
学校はアップデートしないといけない
本書の主張はこの一言に尽きると思います。
変化が激しい時代だから学校もアジャイル!とか、未来に生きる子どもにどうなってもらいたいんだ!?とか、学校も世間並みの情報化を!と言っておりますが、学校も時代に合わせて変わっていく必要があるという話と理解しました。
目指す未来が変われば、教育の目標も変わるはず。本書は、今目標とする教育を実現するためにはどんな環境整備が必要なのかを考え、行動に移すための第一歩を示してくれています。
実践や、環境整備・体制整備の具体例
授業用ソフトの例や端末の標準仕様まで書かれていて、何も知らない人が見てもイメージしやすい印象です。文科の通知も載っているので、詳しく知りたければ記載のQRコードから文科の資料を見ることもできる。個人的には、学校にWi-Fi環境構築する話だけでなく、レンタルの複合プリンターの話まで記されていて、目から鱗でした。
やった・できた・おしまい ではない
ここまでの話は一度やってできました ということではなく、継続して変わり続ける必要があるという話。むしろそれが必要要件だと言われています。
学校はデジタルを鍵にアップデートし続けていく必要があって、それは授業内容や方法だけでなく、児童理解の方法や教員養成にまで及びます。これまでの授業スタイルに問題があるということではなく、授業の在り方そのものが変わってきていることを理解する必要があるのです。
個人的には 学校の先生が指導する という当たり前の価値観すら変える話だと理解したので、それはそれは大きな変化が必要なのだと思います。一方で、学校教育も目標を目指してこそ価値が出るものだと思うので、なぜ学校があるのか、なぜ授業をするのか等々を考え直すことが求められているのだと思いました。